コムギココメコ

備忘録と不備忘録を行ったり来たり

天国歌会に行ってきました

 天国に行ってきた話を書いていこうと思う。とだけ書くと、何かスピリチュアルさが出てしまうが、要するに歌会の感想文である。

 

 8月10日(土)に、第9回天国歌会が行われた。ちょうどお盆休みで関東に帰省するタイミングだったので、私も参加することができた。

 天国歌会は、鈴木ちはねさんと山本まともさんが運営している歌会で、Twipla(Twitterを通して何かオフ会やイベントなどを行う際に使われる出欠ツール)に書いてあった概要によると、「ふつうの歌会」らしい。ふつうの定義に関しては各々でやっておいてください。ちなみに不定期開催である。おそらく天国歌会をしよう、という機運が高まった時に行われるのだろう。

 上に書いた通り、ちょうど日程が関東に帰省するタイミングとぶつかったため参加することができた。普段新潟にいる割に東京の歌会に時々顔を見せるためフットワークが軽いと言われることもあるが、実家が関東にあるというのが大きかったりする。

 

 割と早い段階で参加表明を行い、前日の朝に詠草を提出した。いつもよりは余裕をもった詠草提出だった。参加した歌会の半分くらいは締め切り数分前に提出していて、もう少し早く出さないとなと思っている。

 歌会当日になり、新潟から荷物を置きに実家へ向かい、1時間弱滞在して会場がある赤坂へと向かった。私の実家の定義は、「ヨーロピアンシュガーコーンがいつでもある家」だ。皆さんの実家の定義はなんですか?

 1時間ほどで赤坂に到着。赤坂は暑かったような気がする。まあ8月なので暑かったと書いておけばかなりの確率であたるだろう。一応その日の最高気温を調べてみたら34℃だったのでやっぱり暑かった。ほら。東郷清丸の「赤坂プリンスホテル」という曲を聴きながら会場回りをうろついていたら、同じ参加者である平出奔さんに声をかけられた。よく私の顔を覚えていたなーと思う。私の顔はどこにでもいそうな顔らしく、そっくりさん報告をちょくちょく受けるというのに。

 会場があるマンションへの下で待っていると、数分で山本まともさんが現れた。鍵を開けてもらい、中に入る。エアコンの風向の調整をしたり、机を動かしたりして会場を整えていき、会議室は歌会の場になった。

  歌会は2首選だった。この時は割と早く2首を選んだような気がする。選ぶまでの時間は当たり前であるが歌会によってかなり違ってきて、なかなか絞り切れないときもしばしばある。その時の精神状態でもブレはありそうだ。

 評に移る前に自己紹介を行う。最近は大体の自己紹介で「だいだいいろに田んぼと書いて橙田(とうだ)千尋です」と言うようにしている。この記事を読んでいる人でもし歌会で一緒になる機会があったら、自己紹介の時に多分このくだりを聞くことになるだろう。

  評は選が多く入ったものから行っていく形式だった。私の歌は1票だったので1回休憩を挟んでから出番がやってくるだろうなと感じていた。自分が選を入れた歌の魅力を目一杯語ろうと思うが、話すたびに魅力がこぼれていったり、魅力の最大値が減っているような気がしてしまう。その歌が持っている魅力の値に、自分の語彙力や表現力が追いついていない気がする。ジムバッジが少ないとなかなか言うことを聞いてくれないポケモンのようだ。今回はそういった気持ちを強く持ったような気がする。難しい。

 半分ほどの歌が評された後、休憩に入った。山本まともさんや鈴木ちはねさんがワードバスケットをしていたのを後ろから見ていた。

 ワードバスケットについてざっくり説明すると、箱の中にあるカードの文字で始まって、自分の手札にあるカードの文字で終わる言葉を宣言しながら捨てて、早く手札を無くした人が勝つゲームだ。私もやったことがあるが、なかなか難しい。

 後ろから見ていると、意外に言葉を思いつく。なんで捨てられないのだろうかという気持ちになり、ああ、これはテレビで野球観戦をしている時の「なんであんな球を打ちに行ったんだ/打ち損じたんだ」という気持ちに似ているなと思った。

 休憩が終わり、後半戦に入った。私の歌も様々な評をしていただいたが、「主体が美味しんぼにいそう」という感想が印象に残っている。

 歌会の中で「経験からくる読みブレは、歌にとってプラスなのか」という意見が出てきて、時々思い出す。経験や知識によって読みブレが起こる歌は時々あるが、その読みブレが本当に歌の核になっているのかを立ち止まって評していく必要がある。一度それを掘り下げて過ぎて、ただ知識を知っているかどうかの話になってしまったことがあって、後でかなり反省した。評を進めていくうちに、歌の核からに逸れていっていないか、そのまま戻れなくなっていないかこれからも気を付けていきたい。

 そうこうしているうちに3時間の歌会が終了した。私は友人とのラジオの録音があったため、懇親会には参加せずに赤坂を後にした。その後は地下鉄の乗り換えなどに苦しみながら、何とか待ち合わせ場所の上野までたどり着いた。

 

 次回も伺うことができればいいなと思うが、GWとお盆、正月以外にまとまって関東に来れる機会がなかなか無いので、生活を切り詰めるか、マネーを手に入れるか、新潟を関東にくっつけるか、仕事が関東に移るかのいずれかを満たさなければならない。どれが一番現実だろうか?

 

  作った短歌と関係のありそうな画像を貼って、この文章を終わりにしたい。

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【友人とのラジオ】第3回ラウンジツイストの詳細

第3回ラウンジツイスト

www.youtube.com

 

登場人物
・マサ
アッパーな声。ラジオの首謀者。多分スターウォーズが好き。
・橙田(とうだ)
ダウナーな声。ツッコミ役その1。大富豪の大会に出た。
・はまちゃん
2人の中間の声。ツッコミ役その2。芸能人をちょくちょく見る。

 

第3回の内容詳細

・謎の動画『I Feel Fantastic』のモノマネをする橙田

ジェダイ働き方改革

・彼女が欲しいマサ

・芸能人を多々目撃するはまちゃん

・大富豪の大会に参加する橙田

プロスピAにハマるマサ

など

 

 お盆に第3回のラジオをアップした。それに関するブログ記事を書いているのが10月頭なので、2か月ほどタイムラグが生じている。生鮮食品ならもう腐りきっている。大富豪の大会ではボロ負けし、10月中旬に行われる最終予選に向けて調整中である。

 空想を掘り進めていくような話がかなり好きで、今回はジェダイの騎士の福利厚生について数分話している。その結果スターウォーズのネタバレをしてしまっている。スターウォーズを見たことがなくて、これから新鮮な気持ちで見てみたいと少しでも思っている人は、4分40秒から8分30秒まで飛ばしたほうが良いと思う。こんな場でネタバレを喰らってしまうと末代までかわいそうだ。

 また、『I Feel Fantastic』という動画のモノマネを私が行っているため、まだ『I Feel Fantastic』を見たことがなくて、これから新鮮な気持ちで見てみたいと少しでも思っている人は最初の4分くらいは飛ばしたほうが良いと思う。

 検索してはいけない言葉にもなっていた。簡単な動画の概要が書かれているので、気になったら見てみるといいかもしれない。

w.atwiki.jp

 下に動画のリンクを貼っておくが、まあまあ不気味なので閲覧注意ということだけは言っておきたい。

I Feel Fantastic - YouTube

 カラオケのボイスエフェクトで出来るモノマネとして、「Battles『Atlas』のボーカルエフェクトのかかり具合」というものがある。おそらく披露する機会は永遠に訪れないと思う。

www.youtube.com

 42秒あたりから掛かるボーカルエフェクトのモノマネができる。残念ながらこの曲はカラオケ化されていない。

 

 第4回も収録済みなのだが、私がなかなか編集作業に取り掛かれていない。来週あたりに出せればいいなと思っている。

侏儒、チャーシュー丼、ヨーロピアンシュガーコーン

 9月27日(金)

 大阪出身の人の話を聞く機会があった。途中で「2でかまへん」というフレーズが出てきて、どっかで聞いたことがあるなとぼんやり考えていた。数分後、金属バットの円周率のネタに「2でチョキでかまへんのや」というフレーズがあったことを思い出した。遅れまして橙田と申します。ばーん、橙田です。

 夜は牡蠣を食べた。生ガキが苦手になっていた。

 

9月28日(土)

 家系ラーメンを食べた。本当に家系ラーメンだったのだろうか。

 山尾悠子『増補 夢の遠近法: 初期作品選』を読んだ。

  何かの本か記事でおすすめされていたような気がする。この作家の作品は初めてだった。一筋縄ではいかない表現も多く、1か月かけて読み切った。個人的に一番好きだったのは『夢の棲む街』で、奇妙なものたちで積み上げられた世界が崩壊していく様は読んでいてある種の開放感がある。また、『ムーンゲイト』の終盤、人間(的なもの)が消えてからの描写がとても美しかった。

 特徴的だったのは侏儒(こびと)の描写で、一般的にこびとは可愛らしい存在として描かれることが多いが、いくつかの作品内で出てくる侏儒は可愛らしさという側面は照らされず、生々しさ・グロテスクさが浮き上がってくる。こういう侏儒像を見聞きしたことが今までなかったので、新鮮だった。

 

9月30日(月)

  第2回笹井宏之賞に応募することができた。第1回は間に合わなかったので、やっとスタートラインに立つことができた。夏の自由研究みたいなものだと思う。

 

10月1日(火)

 モバイルSuicaに登録した。根がミーハーなんだと思う。

 

10月2日(水)

 夜に何人かでごはんを食べに行った。石焼きチャーシュー丼というものが美味しそうだったので注文しようと思ったが、自分の苦手な食材が入っているかもしれないという不安に襲われた。正体を確定させるために「これってどんな味がするんですか?」と店員さんに聞いて、結果困らせてしまった。概念みたいな質問をしてしまい申し訳なさを感じた。

 

10月4日(金)

 病院へ行った。2月に精神が爆発してしまってからかれこれ8か月ほど通院している。少しずつ薬は減らしているが、穏やかな状態が続いているので良い傾向だと思う。

 その後は眼鏡の調整をしてもらい、実家に顔を出す。実家の唐揚げを食べるために帰省したような感じになった。それほど実家の唐揚げは美味しい。あと、いつ帰省してもヨーロピアンシュガーコーンというアイスがある。

 

実家とはいつ帰ってもヨーロピアンシュガーコーンのある家のこと/橙田千尋

 

 こういう短歌を作ったこともある。

 

1000字日記を始めてみる

 普段からもう少し文章を書くために、日記をつけることにした。毎日行うというノルマを課すと大抵失敗するため、書きたいときに書いて、合計の文字数が1000字を超えたら記事として公開していきたい。1日100字書けば大体10日分の日記になるし、10字だったら100日分だ。ぼちぼちやっていく。

 

9月21日(土)

 午前は確かに存在したように記憶しているが、ゴロゴロしていたらいつの間にかどこかに行ってしまった。3連休の最初は大体こんな感じになってしまう。

 午後から仕事に行く。帰った後に録画されているはずのキングオブコントを見る予定だったため、同僚などに「キングオブコントのネタバレをしたら年内は口をきかない」と忠告する。その場にいた人々の協力により、ネタバレを喰らうことなく帰宅。

 買ってきた夕食を食べながら、キングオブコントを見る。全組面白かった。どぶろっくのネタは大きな棍棒でボコボコにしてくる感じで声を出して笑った。個人的には一番好きなネタはゾフィーの腹話術のネタだった。あと、空気階段の敗退が決まったときに水川かたまりが「お笑いのある世界に生まれて良かったです」とコメントしたときになぜかドキッとしてしまった。純粋な感じと全くふざけてないように見える表情が物凄かった。気になる人は『お笑いのある世界に生まれて良かったです』で検索をかければ画像が出てくるはずだ。

 

9月22日(日)

 街に出て服を買った。秋になったら着ようと思う。文フリにも着ていく予定。

 

9月23日(月)

 台風の影響で風がすごい。気温も前日より9℃ほど上がってどうしようもなくむし暑い。ポケモンGOを地道にやっていて、レイドバトルでゲンガーが出ていたので急いで現場に向かったが間に合わなかった。目の前で物事が間に合わなくなっていくのは人生みたいだ。

 その後は友人とdiscordで通話をした。社会人はすぐに将来の不安について話し出すのでよくない。

 

9月24日(火)

 Moe Shopの『Notice(w/ TORIENA)』という曲を何回も聴いた。

www.youtube.com

 Kawaii Future Bassというジャンルに属する音楽で、あまり激しすぎるものは好みの範囲から外れてしまうのだが、この曲は好きだ。アルバムのジャケットもとてもポップな絵柄でアルバムに入っている曲とも合っている。

 

9月25日(水)

 タイ料理を食べに行った。パクチーが苦手なので不安だったが、そこまでパクチーを前面に押し出している店では無かったので助かった。洗濯を毎日して、掃除も定期的にして、お皿もちゃんと洗っているのでもしかしたら真人間なのでは、という話をした。来年までには全知全能になっていたい。

Serotonin Holiday

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Serotonin Holiday  橙田千尋

 

一日を楽しむためには二千円チャージをしなければいけません

 

新しい帽子の効果:雑貨屋にいそうと言われる率が高まる

 

その店の普通盛りって普通かな スマートフォンに添いたがる指

 

パプリカならいけるでしょって言っていたきみが謝る 謝ってみる

 

階段の子どもみたいな場所にいるひなたぼっこに長けた猫たち

 

焼き鳥がかおる道路になる前はどんなかおりがしてたのだろう

 

かろうじてやっていそうな美容室 弱酸性の健康パーマ?

 

ブックオフですごかったのがカニがこう、こうやって迫ってくるCD

 

駅からの帰り道にはいくつものがっかりな自販機が待っている

 

信号をきみと待つのにふさわしい顔ってこれで合ってるのかな

漢 a.k.a. GAMI『ヒップホップ・ドリーム』を読みました

 読んだ本や聴いた音楽に関して500字程度で感想を書いていこうと思う。定期的に書くにはこれくらいがちょうどいい分量だと思う。

 

 先月あたりに漢 a.k.a. GAMI『ヒップホップ・ドリーム』を読んだ。

ヒップホップ・ドリーム

ヒップホップ・ドリーム

 

  1年以上前に購入自体はしていたのだが、積んである本が多すぎたのと、2019年の4月くらいまでは精神がうあーだったのでなかなか読む機会を作ることができなかった。

 この本は、MCバトルという存在を世間に知らしめた番組である『フリースタイルダンジョン』の初代モンスターである漢 a.k.a. GAMIの自伝である。割と裕福な家に生まれ育った漢 a.k.a. GAMIがストリートへと足を踏み入れ、ストリートでHIPHOPと出会い、自らの信じるHIPHOPを実践していく過程が事細かく書かれていて興味深く読むことができた。非合法な話も書かれていて、おそらく踏み入れることがない世界を知る事が好きな自分としてはその点も面白く読めた。また、MSCやソロアルバムの制作過程についても書かれていて、『1号棟107』しか持っていない自分としては、他のアルバムも探してみようという気になった。

 DOMMUNEでの公開記者会見で話題になったLIBRAとの騒動も、もちろん書かれている。ただし漢 a.k.a. GAMI視点の話なので、LIBRA側がどういうことを考えていたのかは分からず、正直に言って中立的な書かれ方はしていない。そこを踏まえて読む必要があるなと感じた。

 漢 a.k.a. GAMIは執拗なまでに『リアル』であり続けようとする。その姿勢は本の中に書かれている、『クルーのメンバーがMCバトルで「刺す」と言った後日に、実際にクルーで対戦相手を刺しに行く』という物騒なエピソードが象徴している。『リアル』というのは自分の言動に責任を持つ、演出だとしても実際の自分と矛盾する行動をしないということなのだと個人的には解釈した。憧れや畏怖、恨みを買いながらも『リアル』であり続けようとする姿が漢 a.k.a. GAMIの魅力なのだろう。

 余談だが、この本には時々敬語が出てくる。割と怖い話をしているときにいきなり敬語が出てくるので文章として読んでいる限りは面白く感じるのだが、実際は目の笑っていないジョークのようなもので、面と向かって言われたら背筋が凍ると思う。

 

  書いていたら1000字を超えてしまった。なるべく定期的に書いて、その本を読んでその当時の自分が何を感じたのか記録しておきたい。

 

 

第五回天下一大富豪大会(予選)に参加しました

 皆さんはトランプを使って何か遊んだことがあるだろうか? ババ抜き、七並べ、ポーカー、ブラックジャックなど、トランプは様々なゲームに進化することができる。イーブイに似ている。もしトランプを投げてキュウリを切るなど、物理的な遊び方をしていた人が読者の中にいたら、その戦闘力を社会で活かしてほしい。

 私がいちばん好きなトランプを使ったゲームは大富豪だ。イーブイで例えるとブースターだろうか、いやサンダースかもしれない。シャワーズ、エーフィなど様々な可能性がある。どれに例えるのが適切なのかは両親などと話し合ってほしい。

 中学の頃あたりに大富豪を覚え、何百回とプレイしてきた。また、大富豪がまあまあ強いという自信があった。自分がどれくらい大富豪が強いのか腕試しをするために、先月大富豪の大会に参加した。今回は2019年7月21日(日)『第五回天下一大富豪大会(予選)』に参加してきた感想を書いていきたい。

 

大富豪とは何か

 大富豪をよく知らない方のために、まず初めに大富豪のルールを説明していきたい。

 以下の画像が天下一大富豪大会を主催している、日本大富豪連盟が定めているルールである。

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 日本大富豪連盟の公式サイトは以下のとおりである。

daifugojapan.com

 

 あまり文字を読みたくない方のためにざっくりまとめると、「先に手札を出し切った人の勝ち」「カードの強さはあらかじめ決まっているが、革命がおこると強さが逆転する」「2試合目以降は、先に上がった人は好きなカード、後に上がった人は手札の中で一番強いカードをそれぞれ交換する」「カードによっては特殊な効果を持つものがある」というのが大富豪の基本的なルールである。

 大富豪については、いくつか記事を書いているのでそちらも参考にしていただけると幸いである。

komugikokomeko.hatenablog.com

komugikokomeko.hatenablog.com

 

 

大会前日まで

 この大会を知った経緯についてはあまり覚えていない。おそらくネットの海にプカプカ浮かんでいたら、情報がこちらに流れついてきたのだろう。大富豪好きとしては一度参加してみなくてはと思い、そういうものに乗ってくれそうな友人に声をかけてみた。すると私を含めて4人集まったので、良い友人を持ったなあとしみじみ思った。ちなみに、3人以上でエントリーすると、参加費4000円のうち、500円がキャッシュバックされる。

 友人たちの紹介も一応しておく。

 

私:大富豪が好き。アルフォートも好き。

友人A:心理戦が強い。

友人B:背が高い。

友人C:おそらく力が強い。

 

 参加費を払っているのだから、ある程度対策をしてから望んだほうが良いということになり、とりあえずDiscordでチャンネルを作り、ボイスチャットをしながら練習をすることにした。そちらのほうがただ黙ってやっているより楽しい。

 オンラインで個人部屋を作って対戦できるものは意外に少ない。私たちはトランプスタジアムの大富豪を使って戦っていた。スペ3返しが使えるところは魅力だが、ジョーカーが1枚しか入っていないため、完全に同じ環境で戦えるわけではない。

playingcards.jp

 他にはYahoo!モバゲーの大富豪も使用した。

yahoo-mbga.jp

 友人以外の人々とオンライン対戦をする場合はここが一番マッチアップの成立率が高い。ジョーカーも2枚入っている。しかしスぺ3返しが無く、パスをした後も場が流れていなければカードを出せるためやはり環境は違う。また、チャットの治安も良いとは言い難い。アバターも含め、2000年代を少し思い出した。

 

 他にも、使用していないが大富豪オンラインというアプリも存在する。上記の『大富豪BEST』の会社が公開しているアプリで、細かい設定ができるのが一番のポイントだと思う。レビューを見てみると、友人同士の対戦でもライフが消えるとできなくなってしまうため、12試合しなければならない今回のルールには適していないと判断し、練習には使わなかった。

大富豪 Online

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  • Sorairo,inc.
  • ゲーム
  • 無料

apps.apple.com

play.google.com

 

 友人とやっていると、みんな口が悪くなっていく。当日は「あー×××!」や「なんだよ×××!」など言わないよう、お互いに気を付け合うことにした。

 また、1週間前くらいには実際に集まって大富豪を行った。ネットとリアルでは結構感触が違ったのと、4ゲーム×3セット、合計12回ぶっ通しで行うことのキツさを知ることができた。中盤から終盤になると、集中力が切れてきて判断ミスをすることが多い。ずっと考え続ける力が求められると感じた。

 その後も生活と練習を各自行い、本番を迎えた。

 

大会本番

 当日になり、会場となっている門前仲町の『Event & Party Space COFFICE』に向かった。待ち合わせに友人が遅刻し、待っている間に雨に降られてしまうというアクシデントがあったものの、何とか受付には間に合った。会場を見渡してみると、大体50、60人ほど参加者がいるように見えた。

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 ポスターの写真。

 主催者の挨拶があり、今回の予選では8人が勝ち進むことができる旨が伝えられた。32人が本選に進めると書いてあったため、この会場で32人を決めるとばかり思いこんでいたため、面食らってしまった。さらに、最初に座ったテーブルが人数の関係で3人だったため、今までプレイしたことのない環境で戦うことになりダブルで面食らってしまった。剣道だったらもう負けている。

 今回から若干のルール変更があったらしく、ポイントが大富豪3点、富豪2点、貧民1点、大貧民0点になっていた。ちなみに3人で戦う場合は大富豪、富豪、大貧民となり、ゲーム開始前に大富豪と大貧民が1枚ずつカードを交換する形となる。

 主催者の挨拶が終わってすぐ、1試合目が開始された。3人だと1人あたりの枚数が17枚になるため、4人で戦うときより3枚カードが多くなる(4人だと1人あたり13枚になる)。弱い順にカードをそろえるのも一苦労だった。

 3人の場合、先述した通りカードを1枚しか交換しないため、あまり大富豪のメリットが無いと判断した。そのため、序盤はカードを温存し、確実に富豪になるような戦い方をとった。今思うと、もう少し大富豪を取りに行っても良かったと思う。

 どのセットも安定して点を取ることができ、合計24点だった。12ゲーム全てで富豪を取ると24点になるため、上々のスタートと言っていいだろう。しかし、試合時間が長かったため、ほぼインターバル無しで第2試合にうつることになった。12ゲーム行うと結構疲労がたまるため、最後に終わったテーブルにも休憩があったほうが良いのではないかと感じた。

 

 第2試合目は4人テーブルだった。ようやくいつもの環境でたたえると思いつつ試合が始まったが、1セット1ゲーム目で予期しない革命で大貧民に落ちたのを皮切りに、かなり苦しい試合展開になった。1セット目はほとんど点を取ることができず、2セット目は最初大富豪になったため点をある程度確保できたが、最後のセットで判断ミスを何度か起こしてしまい、結局合計13点と1試合目の6割弱しかポイントを確保できなかった。

 2試合目も終わってくると、あちこちで本選通過の点数予想が行われるようになる。3試合合計で60点ほどがボーダーなのではという予想が一番多かった。友人たちとも話をしたが、同じような予想だった。自分は2試合終わって合計37点だったため、最低でも23点は取らなければいけない。友人Aが一番点数を稼いでいて、友人Bがそれに続いた。自分は3位。友人Cは2試合目でボコボコにされ、ハイボールをあおっていた。

 全てのゲームで大富豪だと39点獲得できるため、満点を取りにいくぞと意気込みながら昼ご飯を食べ、3試合目に臨んだ。

 3試合目の1ゲームは大富豪を取ることができたが、2ゲーム目で都落ちしてしまった。その後も低調で、1セット目は4点しか取れなかった。それでも頑張ろうと2セット目も最初に大富豪をとったが、またも次のゲームで都落ちしてしまった。それでも9点を獲得することができた。もう後がない、もしかしたらこの時点でもう後がなくなっていたかもしれない3セット目、どうにか足掻こうとするが上手くいかず、6点しか獲得できなかった。3試合目は合わせて19点となり、全ての試合の合計点は56点となった。周りを見ると、大体50点代後半から60点代前半が多く、この時点で本選の望みはほぼ絶たれた。

 

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 短歌と同じペンネームでやっているが、特に大会で短歌要素はなかった。

 

 友人B、友人Cも似たり寄ったりの点数だった。友人Cは第3試合で点数を荒稼ぎしていた。毎試合ハイボールを飲むといいのかもしれない。友人Aだけは70点近く稼いでいて、これはもしかしたら本選進出があるかもしれないと4人で盛り上がっていると、主催者から本選通過者の発表があった。

 結果としては、友人Aが本選へと勝ち進んだ。履歴書に書けるぞなどと盛り上がっていると、10月にも最終予選を行うという旨が発表された。今回参加したものも最終予選だったが、最終の最終があるということだろうか。アメ横などでたまに見かける、いつやっても閉店セールの店みたいだ。

 大会が終了して、感想を言いながら会場を後にした。負けず嫌いであるため、10月も友人を集めて出るつもりである。その後、お台場に行って大きいガンダムを見て、タピオカドリンクを飲んだ。ガンダムの知識は全くなかったので、とにかく大きいなというのと、鎌倉の大仏と一緒で、後ろ側には人がいないなという感想を持った。お化け屋敷にも入ったが、男4人で入ると全く怖さがない。途中でスピーカーを見つけてしまい、友人Bとスピーカーを見ていた。自分は一番後ろにいて、途中で後ろから足音がしたり、お化けが横切ったりしたが、ほとんど無反応だったので他の3人は気づいていなかった。

 こうして大会が終わり、各々の生活へと戻っていった。

 

 

これから 

 現在は10月の予選に向けて練習を行っている。オンラインで練習もしているが、色々研究するためにオフラインでも練習することにした。

 オフラインで練習をする際は大富豪BESTというアプリを使用している。

大富豪BEST

大富豪BEST

  • Sorairo,inc.
  • ゲーム
  • 無料

apps.apple.com

play.google.com

 このアプリではかなりルールを細かく設定することができ、大会と同じ環境で試合をすることができる(ブラインドカードやスぺ3あがりの禁止などが設定できるのはかなり痒い所に手が届く形になっている)。コンピュータに関しては『強いカードから出したがる』『スート縛りをしたがる』という特徴があるため、対人戦とはまた傾向が違う。しかし、どう出すと効率よく上がれるかを研究するのにはうってつけのアプリだと思う。

 

 基本的にかなり負けず嫌いなので、もういいかと思いつつも色々研究してしまう。10月までにもう少し強くなって、本選に出場できればと思う。そして、履歴書にかける成績を残せればと思っているが、多分運転免許や持っている国家資格のほうが実用性では勝っていそうだし、今のところ履歴書を書くようなイベントも無さそうである。