コムギココメコ

備忘録と不備忘録を行ったり来たり

メゾン文芸部、というサークルについて

 『コムギココメコ』というブログを主催している人物、つまり私は、短歌や小説を定期的に作っている。短歌は2か月に1回ペースで連作を出したり、賞に応募したりしている。小説は年に2本くらいで、もう少し書いていかないとなあと感じている。

 短歌や小説を発表する場を作るために、大学の友人たちを集めてひっそりと同人サークルを主催しているのだが、あまり宣伝もしていなかった。ペーパーカンパニーだと思われても悲しいので、今回はサークルの紹介をしていきたいと思う。

 

【目次】

 

サークルについて

 私は、メゾン文芸部というサークルを主宰している。

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 文芸部と名が付くので、一応言語を使った表現を用いた作品を作っている。今のところは小説・エッセイがメインになっていて、いまのところ私だけが個人で短歌を作っている。

 活動内容としては、毎年秋に行われる文学フリマ東京に小説の合同誌を頒布している。その横で個人的な短歌冊子も出している。2017年から参加しているので、今のところ3回ほど出店している。3年連続3回なので、最近野球に力を入れだした私立校みたいな立ち位置だ。

 また、上にリンクをはり付けてある通り、ホームページに月2回持ち回りで文章を投稿している。気が向いた人が不定期で何か文章を書く場合もある。  

 

小説について

 小説は以下の3冊を頒布した。

 

『Novels for Credits』(品切れ)

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 2017年発行。学生をテーマにした小説集だが、テーマのせいで参加者は書き上げるのにかなり苦労した。6人中4人が小説もしくはエッセイを初めて書いた。

 私は図書館に関する掌編小説、文章を再翻訳したもの、遺灰をテーマにしたスポ根を書いた。書いた文章をひたすら再翻訳していく手法は今も興味を持ち続けている。元の文章が意図しない方向に広がっていくのが面白い。なぜ遺灰とスポ根を取り合わせようと思ったのかは、今となっては全く思い出せない。

 

『メゾンの闇鍋』(品切れ)

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  2018年発行。執筆したメンバーが半分以上入れ替わる。複数人による校正が入り、誤植はかなり減った。また、表紙を写真に導入し、前よりは満足する仕上がりになった。

 テーマ設定をやめたことにより、SF、サスペンス、ショートショートなどジャンルが作者によって前作以上にバラバラになった。その中で、私は架空の音楽バンドのレビューを書いた。小説ではないような気もするが、そもそも文章だったら基本的にOKという方針のため、特に異論も出なかった。

 

 『メゾンの物置』(現在PDF版のみ販売中)

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 2019年発行。参加人数が前年の6人から10人に増えた結果、ページは約130ページから約460ページに増加した。文学フリマ東京に出店した際、短歌ブースで頒布したため、見本誌コーナーでは一つだけかなりの厚さになっていたらしい。さながら地方都市に建てられたビルのようだった。

 カバーや背表紙を付け、装丁も凝るようになった。実物は以下の画像の通り。

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 内容としては、SF・サスペンス・時代小説に加え、エッセイ・昔話・卒業生の謝辞などが盛り込まれた。後半にいくにしたがって暗めの小説が並ぶ。

 私は体験記風の小説、日常を描いた小説、謝辞のリミックスを書いた。謝辞に関しては、運良く友人の1人が謝辞を書いたことがあったため、参考にすることができた。しかし、かなり改変をしているため、原型は跡形もなくズタズタになっている。

 紙媒体の者は売り切れてしまったが、PDF版を販売しているのでよろしければどうぞ。

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短歌について

 短歌を作っているのは今のところ私だけなので、スピンオフ的な立場ではあるが紹介していきたい。

 

『だけの日だった』(品切れ)

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 2018年発行。短歌37首と歌会のレポート、写真が収録されている。短歌に関しては、連作(いくつかの短歌で構成された作品、と私は解釈している)という概念を知り始めた頃の作品が収められている。

 歌会(持ち寄った短歌の評をしあう会、と私は解釈している)のレポートに関しては、食べ物に関する話がすぐ出てくるなと、読み返してみて思った。

 

『準備の季節』

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 2019年発行。短歌が95首収められている。前年は10首以下の連作しかなかったが、この冊子には15首連作と30首連作が載っている。

 現在読み返してみると、昨年はこういう感じだったのかと妙に感慨深い。同じことを考えながら作っている年はないため(少なくとも自分の意識としては)、今年出す場合はこの冊子とは少し方向性が変わってくるのだろうなと思う。

以下のリンクで販売しているので、よろしければどうぞ。以下のような短歌が収録されている。

宗教をはじめようって思う日はどんな日だろう 徒歩のつめたさ

 

発音のおかしいあくびを笑っても 笑ってもまだ夕暮れの中

 

元号が変わってソフトクリームが割引されたのでありがとう

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メンバーについて

 どういうメンバーがメゾン文芸部に携わっているのか、どういったものを書いているのかを、簡単に触れておこうと思う。

 

橙田千尋(とうだちひろ

 この文章を書いている人。一応サークルの暫定的な主宰でもある。短歌と小説を主に作成していて、サークルで頒布した冊子の全てで何かしら書いている。架空のバンドレビューや謝辞のリミックスなど、出オチみたいな文章を多く書く。

 

烏丸沖名(からすまるおきな)

 サークルで頒布した小説の合同誌に全て参加している。サスペンスや文学作品のパロディなど、合同誌ごとに作風が変わっている。

 

animus-siki

 『メゾンの闇鍋』『メゾンの物置』に参加。書いている小説はSFにカテゴライズされると思う。ブログではインターネットが煮詰まったような文章を書く。

 

井桁(いげた)

  『メゾンの闇鍋』『メゾンの物置』に参加。サスペンス小説を書いている。一番情念のこもった文章を書いている。飛行機を中心とした写真も撮っている。

 

小路(こみち)

 『Novels for Credits』『メゾンの物置』に参加(『Novels for Credits』は別名義)。恋愛をベースにしながらも、低体温気味の文体が特徴。カロリーが高い文章を書く人もいるので、バランスが取れているのかもしれない。

 

星大胡(ほしだいご)
 『メゾンの闇鍋』『メゾンの物置』に参加。ショートショートや60年代後半にムーブメントを起こした(らしい)ヒッピー文化に焦点を当てた小説を書いた。

 

しずく
 『メゾンの闇鍋』『メゾンの物置』に参加(別名義)。好きなものに焦点を当てたエッセイを主に書いている。自分の熱意を文章に反映させることができてうらやましい。

 

梶槙人(かじまきと)
 『Novels for Credits』に参加。サークルの校正で八面六臂の活躍をしていることもあり、その経験を生かした文章をホームページ内で公開している。歴史に造詣が深い。

 

第六惑星(だいろくわくせい)
 『メゾンの物置』に参加。参加時はショートショートを書いた。サークルのシステム構築も担っている。いつもネタ探しで苦しんでいる姿が目撃される。

 

高柳典賛(たかやなぎでんさん)

 『メゾンの物置』に参加。参加した時はゲームをモデルにした壮大な戦記物を書いた。ブログではバナナの写真をナスに見えると主張している。

 

原ヶ井袋(はらがいたい)

 『メゾンの物置』に参加。参加した際はエッセイと昔話を書いた。メンバーごとに持ち回りで記事を書くことが決まり、記念すべき第1回目で死に関する文章を書いた。

 

みつき

 『Novels for Credits』に参加。参加した時は青春の苦い部分にスポットライトを当てた小説を書いた。サークル創設時に小説を書いたことのないメンバーが揃う中、主宰以外で唯一小説を書いた経験があった。

 

サークルを作るということ

 今では年1回ペースで小説の合同誌を作っているが、元々は文学フリマに出店するために急遽サークルのような何かを作っただけで、個人的には単発企画の予定でいた。しかし、文学フリマに初めて参加した際に来年もやろうという声が多かったため、現在まで続いている。

 友人と話すことは多くても、書いた文章を読む機会はほとんどない。仲の良い人がどういう文章を書くのかに興味があったので、定期的に見る機会があるのは嬉しい。

 また、印刷物を残すという行為は、過去の自分たちの思想や作成過程をアーカイブするようなものである。頒布した本を比較して、どういった部分が変わったのかを考えるのも楽しい。時々思い返しては様々な話で盛り上がることができるのも、サークルで印刷物を作るうえで楽しいことの一つだ。

 サークルで同人誌を販売することでネックになるのは、金銭面である。特に小説などは収益を出すことが難しいように思える。自分たちで作ったものが他の人の手に渡る喜びもあるけれど、家計簿の赤を少しでも薄めるために、ある程度売れてほしいという気持ちはどうしてもある。

 また、続けていく難しさもある。今のところは活動を続けていられているが、そのうち皆が忙しくなって、続けるのが難しくなるのかもしれない。そういった事情で活動を休止したサークルも多くあるのだろう。

 続けられる限りは続けていき、アーカイブを残していきたい。

 

 2020年11月の文学フリマ東京が開催されるのであれば、そこで小説の合同誌と短歌冊子を頒布する予定だ。方法はどうであれ生き永らえて、半年後に会いましょう。

SミノとZミノ、イートインスペースのループ、エネルギー

2月11日(火)

 テトリス99にハマり、2時間以上プレイする。

 闇雲にプレイしてもあまり順位が上がらなくなってきたので、「テトリス 戦略」で調べる。Tスピンや連などの技があるらしいが、使いこなせそうにないので、NEXTをしっかり確認するところから始める。またSミノとZミノの区別がついていないため、何とか覚えようとする。カレイとヒラメみたいなものだと思う。また、あまりホールド(テトリスを溜めこむ。別のタイミングで出す事ができる。カービィみたいなものですね)も活用できていなかったので、どうにか使いこなせるよう試みる。

 何試合もしていくと、SミノとZミノが何となく区別できるようになったり、テトリス(4列同時に消す)などが使えるようになってきた。そして、1回だけ8位になった。経験を積めば積むほど、ある程度までは上手くなりそうだとは思ったが修羅の道な気がするのでやめておく。

 

2月14日(金)

 テトリス99を2時間以上プレイした結果、鬱々とした気持ちになってしまう。1試合当たりの時間があまり長くないため、何回でもできてしまい、時間が解けていく。これが最後、これが最後と思ってももう1回やってしまう。麻薬だったらもう人生が何回終わっているのだろう。

 この日の日記メモに「イートインスペースのループ」と書いてあったのだが、3か月ほど経った今ではどういう経緯で書いたのか全く思い出せない。皆さんもお母さんお父さんなどと一緒に考えて、感想などを話し合ってみましょう。

 この日は希死念慮が強い日で、なかなか気力がわいてこない。まだ死なない理由として、家族への申し訳なさがある。出ていった側にもしんどい理由は存在するが、残された側もしんどいのだと思う。あまり痛い死に方をしたくないな、と考えている時点でまだ死なないのだろうなと思う。死にたいと死ぬは、かなりの断絶があるような気がする。死へと飛び越えるためのエネルギーが無いと、行動には移せないのかもしれない。

 

 思えば去年の同じ時期も抑うつ状態になっていたので、冬場はダメなのかもしれない。新潟は冬場あまり晴れず、曇りや雨が多いので、良く晴れる町で育った身としてはかなりきついものがある。

 ほとんどの目が青空のサイコロが転がる こういう町で育った

 こういう短歌を作ったことがあった。

くもりがち みんなが住んでいる街の行事はいつも晴れていますか

 こういう短歌を作ったこともあった。

 

第17回天国歌会(百首会)に参加しました

 百首会、というものがある。

 時間を設定して1人100首短歌を作る催しのことを言うらしい。大体1日かけて作成する場合が多いらしい。そういった催しがあることは知っていたが、実際にやったことがなかった。世の中にはそういう物事が多い。クリケットカバディがそれらのカテゴリーに入ってくる。

 今回は5月3日(日)に行われた第17回天国歌会(百首会)に参加した際の感想を書いていきたい。

 ちなみに百首会で作成した短歌は、あきらかに使う場所がないものを除いては公開しない。今後どこかで日の目を見る可能性もあるかもしれない。

 

~前日

 百首会が行われると聞いたのは、五月の頭あたりだった。天国歌会という、鈴木ちはねさんと山本まともさんが主催している歌会で、百首会をオンラインで行うという情報がTwitterに流れてきた。

 私は2か月に1回、10首前後の連作を作るくらいで、普段はあまり短歌を作っていない。1日で作った短歌も、最高で5首くらいだとと記憶している。そんな私が1日で100首作るのはかなり無理があると思い、一回スルーした。

 しかし、賞に出す短歌をあまり作れていないという事実があり、ゴールデンウィークもあまり短歌が作れる気配がしなかったため、百首会でたくさん作ってしまえばいいのではと考えた。百首あれば賞に2つほど連作を出せる。そういった軽い気持ちで参加ボタンを押した。こういった考えがかなり甘かったことを、後々知ることになる。

 私が参加ボタンを押したときは13人ほどが参加を表明していて、思ったより多いなと感じたが、最終的には19人になった。野球ができて1人補欠ができる。

 かなり頭を使うことになるため早く寝たほうが良いと思ったが、結局友人とゲームを夜遅くまでしてしまい、深夜2時半頃に眠りについた。

 

当日(~9:00)

 8時半頃に起床。ふとんでうだうだした後、身だしなみを整える。ZOOMを使うため、人前に顔を出すことになるからだ。

 集合2分前ほどに準備が整い、ZOOMを起動して会場へ入った。

 

9:00~10:00

 会場に入ると、既に大半の人が来ていた。

 山本まともさんから会の流れと注意事項を聞く。23時に歌会があるため、そこまでに100首作らなければいけない。持ち時間は14時間で、1時間に7首では間に合わない。このあたりではまだ、何とかなるだろうと思っていた。

 9時15分頃に最初の1首が投稿され、スタートの合図になった。5分ほどで1首目を作り、自己紹介を行った。とりあえず普段メモしている短歌の種(外に出た時に気になったもの・状況などをメモしたもの)を使って45分で6首作成。まあまあのペースだ。

 

10:00~11:00

 引き続き短歌の種をもとに短歌を作る。七五調に整っていないため、すぐまとまりそうにない種はスルーして次の種にいく。

 一瞬ブッダマシーンの話が出てきたので、短歌に詠みこむ。

ギターソロの隙間を抜けて念仏を耳に届けるブッダマシーン 

 1時間で8首作り、合計14首。ペースとしてはまあまあ。まあまあばかりだ。

 

11:00~12:00

 後日別の場所に投稿する予定の短歌を作成。題詠だったため、あまり題詠が得意でないことも相まって時間を消費してしまう。

 1時間で5首つくり、合計19首。少しずつ遅れ始める。

 

12:00~13:00

 短歌の種を使うことをやめ、近くにあるものから短歌を作ろうと試みる。ミックスナッツが家にあったため、成分表などから短歌を作る。

 落花生・バナナ・りんご・大豆を含む製品が揃っている工場

 この歌は21首目だが、この時点でかなり苦しんでいることが分かる。韻律がおかしい。

 その後はGoogleストリートビューを使い、気になったものを使った短歌を作る作戦に移行する。この作戦は終盤まで使われることになる。

 ストリートビュー作戦が功を奏し、1時間で10首作ることができた。合計29首。少し巻き返した。

 

13:00~14:00

 余裕が出てきたので、音楽を聴きながら短歌を作ることにした。坂本慎太郎『ナマで踊ろう』のインストを聴いた。

www.youtube.com

 アルバムに収録されている曲。上の動画は歌が入っているバージョンです。

 短歌を作る人で、音楽を聴きながらでも作れる人と作れない人は結構分かれるような気がする。私はインストだったら特に問題がない。

 ストリートビューは地元からスタートしたのだが、栄えていない国道を通っていたため、気になるものが見つからない。

 ほろんでもやがて「あたらしく世界を作っています」と看板が出る

 32首目。こういう歌、数年前は作っていたが今はほとんど作っていない。

 1時間で6首作り、合計35首。

 

14:00~15:00

 朝から何も食べていなかったため、スーパーへ昼飯を調達しに行く。そのまま昼ご飯を食べて休憩したため、ほとんど短歌は作れなかった。

 1時間で1首作り、合計36首。この時点で80首に到達した参加者もいて驚く。同じことをしているのにスピードが違う。弱小校のノックと強豪校のノックみたいだ。などと思っていたら15時前に100首到達していた。すごい。

 

15:00~16:00

 ストリートビューを使いつつ短歌を作っていく。時々ふと思いつくことなども短歌にする。

 母親がロボットみたいになるLINE 後で聞いたらロボットでした

 39首目。そんなわけないだろ。

 15時過ぎに大喜利が始まる。1度だけ回答した。

 

 【お題】こんな百首会はいやだ → 【答え】消費税分歌を没収される

 

 どうなんですかね。

 少しペースを上げ、1時間で10首作る。合計46首。この時点で制限時間が残り半分になる。このペースだと間に合わないため、焦りが生じる。

 

16:00~17:00

 このあたりが一番しんどかったような気もする。

既に死んだと言われるジャンルを何回も掘り起こしながら死ぬのだろうか

 50首目。精神的に追い込まれているような気がする。

 16時半頃、青松輝さんが投稿しているYoutube(『ベテランち』という名前で活動しているとのこと)が面白いという話になり、あまおうの動画を見に行く。

www.youtube.com

 面白かった。自動字幕的に予想していない単語が出てくると笑ってしまう。翌々日あたりにバターロールの動画としぇからしかあるあるの動画も見た。

 またペースが落ち、1時間で6首しか作れなかった。合計52首。

 

17:00~18:00

 気分転換に音楽を聴く。骷(骨架的)の『Holograms』にした。Vaporwaveの初期に登場したアルバムである。

  少しだけペースがあがり、1時間に8首作った。合計60首。

 

18:00~19:00

  全く思いつかなくなったため、散歩に出かける。10個ほどメモをしながら、ついでにスーパーへ夕食を調達しに行く。気分を上げるために寿司を買った。

 1時間で2首作成し、合計62首。

 

19:00~20:00

 残り4時間で40首作る必要がある。6分に1首作らないと間に合わない。散歩した際に取ったメモを使って短歌を量産していく。

 山本さんが夕食で特うまプルコギピザを頼んだので、短歌に詠みこむ。

 たのしげな夜に特うまプルコギの特うま部分を探して食べる

 68首目。今度食べてみたい。

 1時間で12首作成し、合計74首。ここから巻き返していきたい。

 

20:00~21:00

 この時間帯になってくると雑談も少なくなり、キーボードの音だけが聞こえる状態になった。

存在しないノスタルジア、蒸気の中でひたすらぼかされていく時間

 79首目。さすがに疲れてきて概念めいた短歌になってきた。

 1時間で9首作成し、合計83首。どうにか1時間9首弱ペースになった。

 

21:00~22:00

 短歌というよりは短歌めいたものになってきていたが、気にしないことにした。ストリートビューが工業団地ばっかりになったため、新宿駅に移動する。

 ひたすら短歌を作るマシンと化し、1時間で11首作成。合計94首。10分に1首作れば間に合うペースになり一安心。

 

22:00~23:00

 短歌(のようなもの)を作るペースは緩むことなく、5分に1首ペースで作成。

 そして、22時37分。ついに100首目に到達する。おそらく参加者の中では遅いほうだったと思う。

 情報が無いから誰か天国のまとめサイトを作ってほしい

 100首目。天国を詠みこむことが暗黙の了解っぽくなっていたため、天国を詠みこんでみたがかなり俗っぽい。

 感慨に浸る間もなく、歌会に備えてシャワーを浴びに行く。

 

23:00~

 歌会の準備が行われる。しかし、チャット欄に大量の文字列が打ち込まれた結果、かなり重くなっていて私も含めて全員苦労しているようだった。

 23時15分に最後の一人が100首に到達し、全員が100首に到達した。

 その後歌会が行われた。深夜0時に終了するために、かなり駆け足ではあったが時間も時間だったので致し方ないと思う。

 歌会の結果、大天国(トップ票だった人)は鈴木さんに決定した。おめでとうございます。

 24時頃に大天国の鈴木さんから一言あり、一応終わりという形になった。その後少し歌会の延長戦を行い、寝不足による頭痛がしてきたので0時半にZOOMから退室した。

 Twitterなどを見ていると、その後も深夜2時ごろまで話をしていたらしい。

 

終わりに

 実際に百首会に参加してみて分かったのは、全部後々活用できる短歌を作ろうとすると到底(自分のペースでは)間に合わないということだ。ある程度短歌としてまとまったら出していく必要がある。作った短歌を少しずつ見返しているが、この後活用できそうなのは半分もないような気がする。

  また、実際に百首作れると、意外に(クオリティを考えなければ)短歌って作れるんだなという自信はついた。

 最初は自分のフォームで短歌を作れていたが、徐々に崩れていき、最後は滅茶苦茶なフォームになってしまった。最近納得のいく短歌があまり作れなくなっていたので、このあたりで一度作り方を見直してみようと思う。

 百首会を通して、もう一度自分の短歌の作り方を見直す機会ができたので、参加して良かったと思う。かなり精神力を使うので、数年に1回くらいしかできなさそうだな、とも思う。

 

他の参加者の方から見た百首会・百首会で作った短歌

 他の参加者の方も作った短歌や感想をアップしているので、そちらも是非どうぞ。

 

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Nintendo Switch Online、テトリス、デーモンの斧

2月9日(日)

 ポケモンでオンライン(インターネット)対戦ができるようにするために、Nintendo Switch Onlineに加入した。1年分まとめて払ったほうが1か月ごとに払うより安いのは重々承知しているが、まとまってお金が無くなるのに抵抗があるため結局1か月ごとに支払うことにする。

 1週間は無料体験とのことだったが、やめてしまうとインターネット対戦ができなくなってしまうため、そのまま継続するだろう。私が死んでも誰かが解約するまではNintendo Switch Onlineにお金を払い続けることになる。Nintendo Switch Onlineにとっては、お金が払われる続けるという事実が重要なのであり、払っている人物が生き死にはあまり関係がない。

 加入してみると、ファミコンスーパーファミコン、99人でオンライン対戦できるテトリスなどをダウンロードすることができた。とりあえず魔界村を10分ほどプレイしてあきらめた。友人の家でプレイしたときは15分ほどやっていたはずなので、その時よりあきらめが早くなっている。

 その後はテトリス99をプレイした。テトリスは何回かプレイしたことがあるが、テクニックに関してはほとんど知らない状況である。

 普通のテトリスと大きく違う点として、大まかな作戦が画面上に表示されることが挙げられる。例えば、ゲームオーバーになりそうな相手を集中的に攻撃する「とどめうち」、攻撃してきた相手に向けて反撃する「カウンター」などがある。

 また、バッジというものが存在する。相手を倒すとバッジを手に入れることができる。バッジを手に入れると攻撃力がアップして、敵を倒しやすくなる。遊戯王の装備魔法みたいなものだろうか。

 ここで1回、皆さんで好きな遊戯王の装備魔法を言い合いっこしましょう。せーの、デーモンの斧!

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 おそらく、実家に眠っていると思う。

 

 とりあえずガチャガチャとテトリスをやってみる。しかし、行き当たりばったりでプレイしているため、途中でテトリミノが意図せず積み重なってしまい四苦八苦しているところを他のプレイヤーたちにとどめうちされて、ゲームオーバーになってしまう。それでも50位より上にいくこともあるため、意外と何とかなってしまう部分もある。かと思うと90位くらいになるときもあり、何ともならない部分もある。人生みたいだ。

 人生みたいというフレーズの使いやすさに依存しているのは良くない。何かに依存しているなんて、人生みたいだ。こうして人生みたいというフレーズをひたすら繰り返し続け、オーバーフローを起こして全てがバグってしまうのかもしれない。

 1時間ほどプレイして、45位~90位の間をいったりきたりして終わる。ある程度戦略を覚えたほうがいいのだろうなと思いつつ寝る。

ラーメン鉢、かき揚げ、吸水性の高い揚げ玉

2月8日(土)

 麺類や丼ものを食べるときに重宝していた器が昨年割れてしまい、そのままの生活を送っていたのだが、先日ラーメンを食べようと思った時に深い器が無いことに気づいた。このことから分かるのは、家に深い器を持っていない人は鍋で煮込むタイプのラーメンを食べていない可能性が高いということである。それか敢えて浅い器でラーメンを食べることにより、尖りのある生活を送っているのかもしれない。

 失われた深い器を求めて、デコホームに向かった。デコホームとは大雑把に言うとジェネリックニトリのことである。陶器だと床に落とした時に割れてしまう可能性があるため、プラスチックの器を探すことにした。5分程度悩んだ挙句、黒い丼とラーメン鉢を買うことにした。雑な一人暮らしをしているので、どちらか一つでも良かったのかもしれない(結果として、この文章を書いている2020年4月の時点ではラーメン鉢で丼ものも食べている。ラーメン鉢のほうが大きいため、とりあえずこれに食べ物を入れておけばいいやという安心感があるのかもしれない)。

 家に帰ると眠気が押し寄せてきたため、2時間ほど眠る。睡眠時間は7時間程度確保しているのだが、それでも眠気はやってくる。冬は特にその傾向が強まる。日本海側の冬はあまり晴れることが少なく、冬場は基本的に晴れている地方で生まれ育った私は、曇り空が続くだけでもメンタルがぶれてしまう。

 

2月9日(日)

 家で冷凍のうどんを食べることにした。うどんだけでは初期アバターみたいで寂しいので、スーパーへ天ぷらを買いに行く。野菜のかき揚げが目に入ったのでとりあえず買うことにする。

 小さいかき揚げというものが存在するのか、ふと疑問に思うことがある。巷で見かけるかき揚げのほとんどは、ある程度の大きさを持っている。その中でも特に丸亀製麺かき揚げは大きい。

 

それは かき揚げと言うには あまりにも大きすぎた
大きく ぶ厚く 重く そして 大雑把すぎた
それは 正に 鉄塊だった

 

ベルセルク 40 (ヤングアニマルコミックス)
 

 

 ベルセルク、現在はどこら辺まで話が進んだのだろうか。

 

 かき揚げと一緒に、揚げ玉も購入する。しかし、この揚げ玉が曲者で、つゆをガンガン吸っていってしまう。通販番組で出てきた吸水タオルを思い出す。もしかしたらタオルっぽい揚げ玉だったのかもしれない。つゆが少ない状態でかき揚げもまだ残っているため、するすると喉を通らない。

 うどんも勢いで2玉解凍してしまい、結果としてかなり食べすぎてしまった。その後は急激に眠くなり、作業が手につかなかった。揚げ玉と社会が悪い。

【一首評】スープバーをお付けしないでご注文されている方もおいで 水だよ/新上達也

スープバーをお付けしないでご注文されている方もおいで 水だよ

/新上達也『放水路』(『穀物』第6号、2019.11.24)

 

 スープバーのあるところなので、おそらくファミレスなどの飲食店なのだろう。

 <お付け><ご注文>などの言葉が上句で出てくるため、ファミレスの店員なのかなと思っていると、四句目の最後で<おいで>が現れる。マニュアル的ではあるけれども丁寧な言葉遣いから急に親しみのある口調の出現に少しおっ、様子が変わってきたぞとなる。

 そして一字空けからの<水だよ>。隠していたものがオープンになったような感じを受ける。しかし、オープンになった結果が<水>。脱力してしまう。

 この歌で現れる<スープバー>は有料で、こちらが対価を支払わないと得られないものだ。当たり前ではあるが、それを付けなかった人はスープを飲むことができない。そんな人をわざわざ<おいで>と呼びよせる。読んでいる側も<スープバー>を頼んでいない側にいつの間にか入っている。そして、満を持して<水>は現れる。<水>は無料で、客であれば誰もが貰うことができる。そんな<水>が結句までもったいぶって現れた時、軽く笑いながら「なんだよ」と思ってしまう。

 短歌の中で<水>を出した人の呼びかけに応じてしまうし、もったいぶった挙句現れた水に読者側も脱力して、「なんだよ」と言ってしまいそうになる短歌だと思う。

近所の範囲、人工的な褒め、コナンの映画

2月7日(金)

 100円均一ではない寿司を食べに行った。近所でも評判のお店だ。

 いったいどこまでが近所なのだろうか、というのを考えた時にこの店は近所ではないような気がしてくる。どこまでが近所で、どこからが近所ではないのだろう。同じアパートに住んでいる人全員とある地点に立ち、少しずつアパートから遠ざかりながらここが近所がどうか判定したとき、みんな違う地点で近所ではない判定をするような気がする。3年以上住んでいるが、アパートの住人の顔はほとんど分からない。分からないままこの間、住人が一人出ていった。サイレントでもう一人出ていった。私から数m先で、生活が営まれているのは何だか奇妙に思える。このアパートには現在、総勢6パターンの生活が存在している。

 

ここまでは近所の範囲 その先の外ではためいている唐揚げ

 

 こういう短歌を作ったことがある。

komugikokomeko.booth.pm

 こういう冊子を作ったことがある。上記の歌も載せてある。

 

 寿司屋に到着して様々な寿司を頼んだ後、そういえば褒めのサブスクなんて話をしたな、というのを思い出した。寿司を1貫おごって、褒めてもらった。褒めは自然発生されたものでないと全く嬉しくないということが分かった。人工的な(養殖された)褒めだと気づいてしまうと、途端に空しくなってしまう。私は何事もできるだけ褒めたいと思っているので、人工的にならないように意識している。意識している時点でもう人工的な気もするが。怒りや貶しは私が別にやらなくても誰かがやってくれるはずだ。

 「トロ3種盛り」というメニューがあり、値段について葛藤しつつ頼むことにした。数分後、中トロ・大トロ・カマトロの3種類が皿にのったものが登場した。

  脂がすごいものと、ものすごいものと、えげつないものという感想が生じた。胃がボコボコにされてしまった。

 その後は同僚の家でゲームなどをした。BGM・BGV的な役割としてコナンの映画を流れていた。コナンの映画を見るのは2回目で、そのどちらとも人の家だ。原作を病院でしか読んだことが無いため、登場人物も少ししか分からない。私にとってコナンとは、人の家で体験するものなのだろう。