コムギココメコ

備忘録と不備忘録を行ったり来たり

性的少女の見た夢は 真っ赤な豆腐を喰らう夢

お元気ですか?

 

久しぶりに風邪を引いた。数日前、朝起きると妙なけだるさを感じたので、病院に行く。熱が無ければまあはいみたいな感じだったが、「37.9」と体温計に表示されたので思わず受付の人に「ハハッ」と言ってしまった。熱で脳がとろけている。

 

熱は1日で下がったが、のどの調子が良くなく、代わりに咳が出るようになった。日に日に咳をする回数は増えていく。年々成績を上げていく期待の若手と同じ曲線を描いている。

タイミングは悪いときはとことん悪い。1時間ぶっ通しでしゃべり続ける機会があったため、のどがぶっ壊れてしまった。隣の人にギリギリ聞こえるくらいの声量でしか話せなくなってしまったため、しかたなく合成音声を使って喋っていた。未来である。今日になって何とか治りはじめ、やっと低い声なら普通にしゃべれるようになった。高い声は相変わらず出せない。一回試しにナンバーガールの「性的少女」を歌ったら、地獄を奏でてしまった。早く治したい。

 

今日も体調が悪いので寝込んでいた。ゴールデンウィークを生かし切れていない。能動的な事をあまりしたくなかったので、アメリカの特殊部隊SEALsの訓練学校に密着した動画をずっと見ていた。私はこの手の「厳しい特訓をしている」動画が好きで時々見ている。平平凡凡な生活を送っている私から程よく非現実を見ることができるのはインターネットのおかげだろう。誰も平平凡凡な生活を送っている人を見たくはないだろう。こういうのは程よく非現実だから見ていて楽しいのだ。どこか別の星を見ている感じがする。もしかしたら、このぼんやりとした現実も、どこかの星では非現実で、どこかの宇宙人に見られているのかもしれない。

 

私はとある部屋の中にいた。目の前には箱が置かれているだけで、あとは何もない、殺風景な部屋である。箱の上には書き置きが残されていた。

『この中には木綿豆腐か絹豆腐が入っている。この箱の中身を言い当てることができれば、お前はここから解放される。その箱に触ることはできない』

少し考えてみる。箱を四方から見たが、手掛かりは一向に掴めない。

考えても無駄だな、と思い、私は天井を向いて大声で言った

「木綿豆腐!」

突然、私は気を失った。

 

目が覚めると、自宅のベッドにいた。賭けに勝ったか、それとも夢を見ていたのかは分からなかった。