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備忘録と不備忘録を行ったり来たり

シナモンへの罵声リプライに関する個人的な考察

お元気ですか?

 

最近、twitter上でいじめが話題になっている。対象は架空のキャラクター、「シナモン」だ(中にツイートを考えて送信する人が存在するが)。

シナモロールというサンリオのキャラクター群に、シナモンというキャラクターがいる。詳しい説明はWikipediaを見るといいだろう。

シナモロール - Wikipedia

 

シナモロール」で画像検索をしていただければ分かるが、丸っこくてかわいらしいデザインである。いじめられるような要素はなさそうに見える。

シナモロール - Google 検索

 

しかし、事実として、twitter上でシナモンがツイートをするたびに、罵声のようなリプライ(以下罵声リプ)がいくつも送られている。

シナモン【公式】 (@cinnamon_sanrio) | Twitter

 

いくつか見ていただければ分かるが、普通のリプライ、罵声リプ、罵声リプに対する批判、批判に対する開き直りなど、地獄のような状況になっているツイートも少なくない。

個人的にシナモンをフォローしているが、あまり思い入れが強いわけではない。可愛らしいからフォローしているだけだ。しかし、事が大きくなっているし、多少の不快感があるので、いろいろ書くことにする。怒りから書く文章はとても刺々しいものになり、こんなインターネットの片隅にゴマの様に小さく存在するブログでも二次災害を起こす可能性がある。そのため気をつけながら書いていこうと思う。もう1つ問題になっている案件があるが、そっちのキャラクターに関しては殆ど知らないし、若干問題のベクトルが異なるので手を出さないことにする。

 

まず、罵声リプが起こった原因について調べてみたが、分からなかった。おそらく誰かが悪ふざけで罵声リプを送り、それを見た誰かが「面白そうだ」「なんか見たことないようなことをやってる」と思い、罵声リプを送る。それを見た誰かが…...。というふうに増えていったのだろう。

1つ疑問なのが、罵声リプを架空のキャラクターに送る行為が本当に面白そうで、興味をもちそうなものなのだろうか。私はそうとは思えない。罵声や悪口を面白くするという事は生活していると分かるのだが、とても難しいことである。基本的に悪口のニュアンスを含めたことを言うという行為は、相当仲の良い友人に、半ばプロレスのような感じで言うパターンがほとんどだ。初対面であればなおさらだ。言えば喧嘩になるのは分かっているので、悪口や罵声を軸とした笑いを狙った発言はしないだろう。芸能界では悪口(言い換えればイジリ)で笑いを取る人がいるし、初対面でもイジリが行われると言う方もいるかもしれないが、芸能界と普通の日常は全く異なるものであるため、あまり参考にならない。

罵声リプもそうだ。世界のあったことのない誰かに罵声リプをとばす。相手はもちろん起こるだろう。それに対して、送った人は「冗談だよ冗談、そんなユーモアも分からないの?」と思う(ひどい場合は言う)。傍から見れば、いきなり知らない人に殴りかかったのと一緒だ。

では架空のキャラならいいだろうと思う人が出てくるかもしれない。まず言っておくが、ツイートを考える人は実際に存在するわけで、架空もクソもない。他にも考えてほしい。反応しないものとして、銅像がある。銅像にいきなりキレ散らかして、誰が面白いと思うのだろうか。悪口や罵声を軸とした笑いは他に人がいて、なおかつその人とある程度呼吸が合わなければ成立しえないのだ。だから、面白いと思ってシナモンに罵声リプを飛ばしている人は、全く面白くないので早くやめたほうがいいだろう。

 

面白くないことに気づいて、罵声リプを送るのをやめる人が出たとしても、まだ送る人はいるだろう。なぜなら、送ることに「暇だった」以外の理由を持っていない場合が考えられるからだ。この場合は、勉強や読書、音楽を聴く、スポーツをする、ゲームやアニメを見るなどなど、もっと生産的な暇つぶしが世界には多々あるので、そちらをおすすめする。

 

原因を考えた後、私は実際に罵声リプをとばしているひとのアカウントをのぞいてみた。誰にでも悪口を言っている刺々しい人はほぼ存在せず、ただただ普通の人々しかいなかった。「ご飯がおいしい」「○○面白い」などいたって平和なツイートばかりで、ここからは架空のキャラクターに罵声リプを送っているとは思えない人たちしかいない。身近な悪意はいたって普通の人から生み出され、増えていくのだ。

罵声リプを送っている人々の中には、「○○(アニメ等の作品)面白い!」「○○(何かの作品のキャラクター)カッコいい or 可愛い!」とツイートしている人がいるが、それらをいきなり知らない人が寄ってたかって理由もなく罵声を浴びせたらどう思うのだろう。おそらく、「まあ私もやってるし」とは思わないし、行動力のある人なら反論しに行くだろう。シナモン好きの人に対して、そう思えないのが不思議である。

「別にそんなことあるわけないじゃん」「今回が特別でしょ」と言う人もいるかもしれないが、こういう「理由のない悪口」は多く存在するし、罵声リプを送る人々の好きなキャラクターが被害を受け、憤りや不快感を感じ反論をしたとしても開き直られるか、さらなる悪口を言われるかが関の山だ。シナモンに罵声リプを送った人たちのように。

 

罵声リプを送った人々はこうも言うかもしれない。「やっているのは自分だけではない」と。「やめろというのであれば、他のやっている人全員にもやめろというの筋ではないか」と屁理屈を言う人もいるかもしれない。例えば、殺人犯が「殺人をしているのは自分だけではない。逮捕するのなら他の殺人犯全員を逮捕しろ」と言って、警察が「ぐぬぬ…...」となって逮捕するのを止めたりするだろうか。しないだろう。正しい批判を受けた人間は、改善しなければならないのだ。たとえ隣に自分と同じ過ちを犯している人間がいたとしても。それを開き直りやさらなる悪口で反論しようとする人は自ら「私は改善することを知らない人間です」とレッテルを見せつけているようなものである。

 

色々書いてきたが、私が最も言いたいのは、「そんな誰にとっても無益な行為は止めたほうがいい」という事である。おそらく「シナモンに罵声リプを送る」という行為が、送った人に将来いい影響を与えたりする可能性は限りなく0に近いだろう。罵声リプを送っていることを知らない親、友人、職場の人がそんなことをしていると知ったら、変な目で見る事必至である(社会人にもなってそんな行為をしているがいるかもしれないのも悲しいが)。

最後に1つ。