コムギココメコ

備忘録と不備忘録を行ったり来たり

俺は虫かもしれないし、お前も虫かもしれないぞ

お元気ですか?

 

最近はめっきり暑くなった。日本のどこかでは真夏日を観測したらしい。そういえば、近所でおじいさんおばあさんや大学生がバターになっていたのも暑さの影響からかもしれない。日本は恐ろしい所だ。

暑くなってくると虫の急な来訪が増える。これは自分の部屋に限ったことなのかもしれないし、他の部屋にもあることなのかもしれない。そういう時私は虫に向けて思い切りキンチョールを噴射する。大抵の虫はなんの前触れもなく地面に墜落する。虫が落ちると「ドサッ」という鈍い音がする。普段聴くことのあまりない音だ。落ちた虫をティッシュで包み、捨てる。

この作業を行っていると、気分が悪くなってくる。これは私が虫を殺すことによって心が痛むという愛護精神にあふれた人間だから、という事ではない。キンチョールを吸ってしまっているからだ。もしかして私は人間ではなく、虫ではないのか。虫ではないという理由はいくらでも考えられるし、偉大な学者が虫や人間の定義をおそらく定めているだろう。しかし、それは本当に正しい定義なのか? みんなが定義を信じてきっているから気づかないだけで、人間型の虫もいるのではないか? こうして部屋でブログの文章を打ち込む私はまだ誰からも人間だとはっきりと認定されていない。もしかしたらみんな私が虫であることに気づいているが、かわいそうだから言っていないだけではないのか? そもそもお前たちが虫なのではないか?

 

教習所に通っている。サボっていたのでもう期限が近い。そのため最近はあくせくと通っている。

学科教本をひらくと、様々なイラストが載っている。私はそれを見て思う事がある。

 

「学科教本のイラスト、事故が起きすぎでは?」

 

数ページに1回は事故が起きている。学科教本は安全に運転するための知識が載っている本だが、イラストでは頻繁に事故を起こしている。かなりちぐはぐである。例えば、全ページに渡って平和を主張する本のイラストで、戦争や殺人などが行われているのと一緒だ。馬鹿らしさ満点である(もしかしたらそういう本もあるのかもしれない)。まあ、「事故がこれだけ起こりやすいんだよ!」というメッセージを込めているからこんだけイラスト内で事故が起こっているのだろうが、それにしても起きすぎだろう。ネットでもたまに見かけるが、1つのイラストで同時に3、4件事故が発生している物もある。イラストは小説より奇なりである。

学科教本は普通の小説や漫画より、よっぽど不条理で劇的な世界を書いているのではないだろうか。