コムギココメコ

備忘録と不備忘録を行ったり来たり

給料3か月分の水餃子

お元気ですか?

 

久しぶりに図書館へ行く。この時期は空いていて非常に快適である。前から苦々しく思っていた路上駐車の問題も、止めそうな場所に障害物を置くことによってかなり改善されていた。私は「高圧電流でも流れるようにすれば誰も自転車をとめなくなるのではないか」と書いたことがあったが、恐らくこのままなら実現することはなさそうだ。多少寂しい気持ちもある。高圧電流で黒焦げの人間がいれば、見せしめになって誰も自転車をとめなくなると思うのだが。私は発言や発想が過激だと時々言われる。

 

水餃子を食べる。冷凍ものだが美味しい。つるつるもちもち感のある食べ物が好きであることを改めて実感する。昨日作ったもやし炒めが地獄のような色合いと味だったので、何とか挽回したなと思う。明日も夕食で勝っていきたい。水餃子はまだ残っているし、美味しいので夕食のレギュラーに入ってくるものだと思われる。となると、今レギュラーの食べ物を控えにしなければならない。私は茹で鶏をレギュラーから外すことにする。前は美味かったが、疲れがたまったのか最近はぱっとしなかったからだ。もう一度タレ等を見直して、再度戦ってもらう事にする。

 

消臭ビーズが綺麗である。この世で消臭ビーズよりきれいなものはそうそう無いだろう。

 

レストランで夕食を食べる。今日は美香にプロポーズをすると決めた日だ。今日のためにプランは綿密にたててきた。必ず成功させなければならない。

レストランで会計を済ませた後、車で高台に行かないかと誘った。幸い、美香は誘いに乗ってくれた。

高台へと車に走らせる間も、俺は喉が渇いて仕方がなかった。

高台に着く。車から降り、展望台へと向かう。そこは見晴らしのいい場所だった。

「すごい……百万ドルの消臭ビーズってこういう事を言うんだね……」

美香が思わず呟く。展望台からは下の街の消臭ビーズが織りなす、消臭ビーズが見える。1回下見で展望台に入っていたが、あいにくの雨で消臭ビーズがあまり見えなかった。俺も思わず息を呑む。

しばらく沈黙が辺りを包む。俺は意を決して、ポケットからあるものを取り出した。

「美香に渡したいものがあるんだ」

「……なに?」

俺は後ろに隠していたあるものを見せる。

「開けてごらん」

「……あっ」

美香に見せたのは消臭ビーズだった。この日のために買った給料3か月分の消臭ビーズだ。

「美香、俺と結婚してくれないか?」

辺りは沈黙している。俺にはこの時間が永遠のように感じられた。

「……つけてよ」

「えっ?」

「その消臭ビーズ、つけてよ」

「ってことは、つまり……」

「早く、その消臭ビーズをつけてよ」

俺は言われるがまま、消臭ビーズを美香の指につけた。俺の手は震えていた。

 

遠出をしたいが、なかなか天気が良くならない。雨の遠出は気分が下がる。しかし、今週は天気があまり良くないらしい。土曜日に良くなるらしいが、混み合うのでできれば平日に遠出をしたい。どうにかならないものか。