コムギココメコ

備忘録と不備忘録を行ったり来たり

生活リズムを整えると体調が悪くなるんですけど

 お元気ですか?

 冬。寒さが押し寄せ押し寄せ、一瞬どこかに行ったかと思えばまた押し寄せる。そんなに構ってほしいのか。
 冬になると生活リズムが崩れる気がする。こう書くと、冬以外は生活リズムが崩れないのかと思われそうだが、別に冬でなくても生活リズムは崩れている。冬だと生活リズムが崩れると書いたのは、原因が多分冬だろうと特定できるからである。原因が究明されない場合は、ぼんやりとしか生活の乱れを感じ取ることが出来ない。
 しかし、冬だから、忙しいからと理由が見つかると、途端に生活リズムの乱れが、輪郭をハッキリと帯びてくる。人生で何度目かは分からないが、このままではいけないと思う。学習をしない。まあ学習をしたところで、他のダメな自分に生まれ変わっているだけだと思うが。大阪に新幹線で行くのか、それとも車で行くか決めるのと同じようなものである。これを言ったのは、ドラえもんだっただろうか。
 早速今日は、早めに寝て早めに起きた。結果、下半期で一二を争うレベルで腹の調子が悪い。生活リズムを正そうとすると体調を崩すとは思っていなかった。正しいことをすれば報われるわけではない。あー社会社会としみじみ思ってしまった。社会に属しているはずなのに、自分が社会を感じるときは、なぜか社会から離れた視点で「あー社会社会」と思ってしまう。灯台下暗しみたいなものだろうか。
 見たり、聞いたりしたことが無い表現に出会うと、かなりワクワクする。ここ1年で1番ワクワクした表現は、セラニポージというアーティストの「もじもじ」という曲の、「喉仏鳴らす音程」という歌詞である。
 喉仏を鳴らしたときの音程なんて気にしたことが無かった。もしかしたら、誰かが喉仏を鳴らしているのを何回か聞いているのかもしれない。しかし、今の音はソだった、ミ#だったと言っている人はいない。しかし、喉仏を鳴らしたときの音程は確かに存在する。ワクワクする。
しかし、同時に悔しくなってしまう。こんな素晴らしい表現を先に見つけられてしまっては、何も知らなかった私が将来「喉仏鳴らす音程」という表現を自力で考えついたとしても、二番煎じになってしまう。こういう経験は幾度となくある。
言葉の組み合わせは、無限に近い有限だ。早めに良い表現を見つけ出さないと、全部掘りつくされてしまうかもしれない。

 

店員「ポイントカードをお持ちですか?」
客「ポイントカードをお持ちですか?」

先生「みなさん、ポイントカードはお持ちですか?」

生徒A「みんなで聞いた!!」
生徒たち「「「「「ポイントカードお持ちですか!!」」」」」

野球の実況「さあ、9回裏2アウト満塁。いやあ解説さん、この場面、ポイントカードお持ちですか?」
解説「そうですね。バッターは狙い球を絞って、ポイントカードお持ちですか?」

キャスター「『ポイントカードはお持ちですか?』と頻繁に聞かれるようになった現在。言わば一億総ポイントカードはお持ちですか社会について、今週は考えていきたいと思います。解説は○○大学ポイントカードはお持ちですか学部教授、蔦野角夫さんです。ポイントカードはお持ちですか?」