コムギココメコ

備忘録と不備忘録を行ったり来たり

10個のビーンズ

 図書館には何があるか知ってるかい? 知っている? 本? 馬鹿言え、ここは2016年だぞ。本なんかとっくにあるもんか。図書館に入った時点で本は養分にされて、分解されて死んだんだ。ありゃ本じゃねえ。

 しかし、リストカットに関しては自己愛という解釈が一般的であるが、少し抽象的ではないだろうか。もう少し詳しく知らなければ、世間でメンヘラと呼ばれている人々の生態がつかめないだろう。リストカットの傷は記念碑なのだ。

 冬は寒い。なぜ寒いのか。寒いから冬なのか、冬だから寒いのか。ニワトリが先か、卵が先かのような疑問。冬はニワトリなのか卵なのか、それとも寒いのがニワトリなのか卵なのか。いくつかの組み合わせが考えられる。

 私は鍵を外し、ドアを開けた。ドアを閉めて、鍵をかける。そこには鍵のかかったドアが現れた。私は、鍵を外し、ドアを開けた。ドアを閉めて、鍵をかける。そこには鍵のかかったドアが現れた(以下ループ)。

 私はもう長くは生きられないらしい。恐らくこの病室から出るときは、死んだときだろう。そこで、君に頼みがあるんだ。私の部屋の1番大きな机の4個ある引き出しの3番目を開けると29個の小さな引出しがあって……

 なぜ確実に地面を歩けると確信をもって言えるだろう。地面がいきなり溶けて、どこか暗い場所に引き摺り降ろされてしまうかもしれないのに。9999万歩目は大丈夫だとしても9999万1歩目に溶けるかもしれない。 

 中学生のころから音楽プレーヤーで音楽を聴き始めた。嬉しくて嬉しくて毎日プレーヤーで音楽を聴きながら登校した。いつの日からだろう。音楽プレーヤーが無いと登校できなくなっていた。依存症というものかもしれない。

 好きな人が私にはいるんですけど、現実には存在していないんです。いや、アニメのキャラクターとかじゃないですよ。夢です。夢の中にいる私がたまらなく好きなんです。夢の中の私を今までずっと愛してきました。

 祈って祈って祈って祈って祈って祈って祈って祈って祈りつくしたとして、そこに誰もいなければその祈りだって無駄になるじゃないか。もう網膜に一生映ることは無いんだ。それでも祈って祈って祈りつづけなければならないのかい?

 映画はこれで終わりです。エンドロールには沢山の人々が出てきますが、その中にあなたはいるのか、私にはわかりません。最初か中ほどか終盤か。あるいは出てこないかもしれません。その程度ってことかもしれません。