コムギココメコ

備忘録と不備忘録を行ったり来たり

メガネは顔の一部じゃない。メガネがインテリキャラとは限らない。

 メガネ、かけてますか?

 

 メガネをかけることは、現代ではそこまで恥ずかしいことではなくなった。小学生の頃は、メガネをかけていると真面目で扱いされる人もいたものである。小学生の世界では、真面目な人は評価されない。足が速い、ドッジボールで速い球を投げられるなど、スポーツが上手い人が基本的に評価される、運動至上主義の世界である。勉強が出来る人は、そこまで評価されない。勉強はできるが運動が苦手な人と、運動は得意だが勉強はからっきしの人では、後者が圧倒的に生徒間では評価される。頭が良いことが評価対象になるのは、中学に入ってからである。

 小学生がもっている「メガネ=真面目」というステレオタイプな思考は大人になると薄れていく、しかし、今でもメガネに対するステレオタイプな考え方は散見される。例えば、ドラマやアニメの世界では、「メガネ=インテリキャラ」として描かれていることが多い。今、あなたの中にこの例に反するキャラクターが思い浮かんだかもしれない。私だって浮かんでいる。のび太はこの例を反証するための良いカードである。しかし、今回はあなたたちが思い浮かんだ例は禁止カードとして、スルーさせてもらう。

 ドラマやアニメでメガネをかけている人物はたいてい頭が良い。バトル物なら頭脳的な戦い方をするし、ドラマでも検察官がメガネをかけている場合がしばしば見受けられるだろう。

 なぜだか分からないが、メガネをかけた登場人物は、冷静沈着、時には冷酷な面をもち合わせた性格になっている場合も多々ある。普段感情を表に出さないキャラクターのメガネ率は高い。一体なぜなのか?

 考えられるのは、メガネが呪われているということだ。現実では、メガネをかけた人は、冷静沈着、感情を表に出さない、時には冷酷な一面もある、といったスタンプ型の性格でないことは暮らしていれば分かるだろう。メガネはただの視力矯正器具、もしくはオシャレアイテムなのだ。

 しかし、ドラマやアニメではメガネの登場人物の性格は似たようなものが多い。ドラマやアニメになるとメガネは性質を変え、かけたひとの性格を変えてしまう呪いのアイテムとなっていると考えなければ、説明がつかない。ドラマやアニメではメガネの呪いに気づくものはいない。恐らくミーム的な性質をメガネが備えているためだろう。絶望しかない。現実に生きていてよかったと安心する。

 また、インテリでクールな性格の、呪いのメガネをかけたキャラクターは、一部の層から圧倒的な支持を受けることがある。ミームの影響が広がっていないか? インテリでクールなのは見せかけだぞ。実際は目が悪いだけだ。あなたの好きなメガネをかけたキャラクターは、近視か、遠視か、乱視か、ブルーライト対策をしているか、花粉症対策をしているかのどれかなんだぞ。目を覚ませみんな。

 伝えたいことは以上である。ちなみに私の好きなキャラクターはキテレツ大百科の勉三さんだ。