コムギココメコ

備忘録と不備忘録を行ったり来たり

好きなアルバム紹介その3『CALL』

 好きなアルバムを紹介していく。今回はスカートの『CALL』である。

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 邦楽のアーティスト・バンドは最近色々な人々が出て来て、話題になっているアーティスト・バンドがひっきりなしに変わっているような気がする。

 アーティスト・バンドの音楽性や歌詞も様々であれば、名前も実に様々である。なかにはどういう由来からアーティスト・バンド名が決定したのだろうと不思議に思うものも存在する。

 今回紹介するスカートというアーティストも、はじめて名前を聞いたとき少し戸惑ったものだ。Twitterスピッツミュージックステーションで新曲を披露する際、後ろでタンバリンと口笛を担当している人は一体誰なんだと少し話題になっていた。私も気になったので調べてみると、その人は澤部渡という人物で、スカートというソロプロジェクトで活動をしている。スカートって名前はどうなんだろう、検索でもなかなか出てこないし、などと思いながら一応『CALL』という曲を聴いてみるとかなり良いのである。カッコいいとか踊れるとかでなく、純粋に良いのである。アーティストやバンドを名前で判断するのは良くない。スネオヘアーの時に経験したのだが学習しなかったのが悔やまれる。

 その後アルバムが欲しい欲しいと思いながら生活をし、先日やっと入手し聴いてみたがやはり良かった。正直今のところ2016年に出て自分が聴いたアルバムの中で1番良かった。良すぎて人の家に行く時間が1時間近く遅れるほどである。

 まず、聴いていて疲れないところが良い。音楽の中には好きだけど聴くと体力を消耗するアルバムがあったりする。激しい曲はずっと聴いていられなかったりする。しかし、『CALL』は聴いていて疲れない。生活に溶け込むような曲が揃っている。散歩のときに聴いたら絶対ワクワクするんだろうなと思うのでこれを書き終わったら散歩をする事にする。

 聴いていて疲れないということは、割と静かな曲が多くて退屈なのではと思うかもしれない。激しい曲は正直なところないと思う。しかし1曲1曲の質が高いので最後までしっかり聴きとおせる。私は静かな曲が多いと退屈してしまうのだが、このアルバムでは退屈を感じなかった。

 また、歌詞も良い。今の表現良いなと思う歌詞がサラッと出てくる。私が好きなフレーズは「さみしいけど 好きな歌を どうやって忘れようかと」「ジャムの瓶さえも眠る夜」「季節に見放された造花が揺れているよ」「失意もくるまれば毛布にもなるさ」「踏みしめた落ち葉がまるで 舌打ちのような音を立てている」「手違いで 売り払ってしまった 膨大な後悔」など、あげればキリがない。良い意味でしっかり見たくなる歌詞は最近出会っていなかったのでワクワクした。

 ここまで良いと、他のアルバムも是非買いたくなった。またお金を貯めなければならない。

 『CALL』の中で特に好きな曲は『CALL』『暗礁』『ストーリーテラーになりたい』『想い(はどうだろうか)』『回想』である。是非是非聴いていただきたい。

 

【トラックリスト】

1. ワルツがきこえる
2. CALL
3. いい夜
4. 暗礁
5. どうしてこんなに晴れているのに
6. アンダーカレント
7. ストーリーテラーになりたい
8. 想い(はどうだろうか)
9. ひびよひばりよ
10. 回想
11. はじまるならば
12. シリウス

 

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