2週間ぶりの、自作短歌を振り返るコーナーである。6月下旬から7月中旬あたりに詠んだものになる。少し詠むペースが落ちた。
前回よりは鬱々とした短歌が減っている。並べて見てみると、納得できるものと、これは惰性で作ってしまっている気がすると思うものがある。あとから読み返して納得できるものを作っていきたい。また、「地図アプリの~」という短歌は、他の人から自分が思いつかなかった解釈をもらい、「そういう読み方もできるのか」と勉強になった。思い入れもある。
【381~390】
もし俺がグラハム・ベルなら電話史に残る一言目があっあっあっ
弾丸の右目に映る夕焼けはこれから見る血の色より赤く
逆上がり初めてできた日をもってタルトタタンとして生きていく
「あれ取って」あれが分からずGoogleの翻訳機能とりあえず見る
中学で神童と言われた奴がバイト先で作ったチャーハン
これ以上近づくんじゃねえ人質がキラキラになっちまってもいいのか
食べないでなのか食べてほしいなのか からあげくんの目だけが頼り
地図アプリの私はカフェの中にいる 雨に打たれるわたしを置いて
新幹線からフジイサン見えるよと フジイサンは白髪だったね
時が過ぎ枯れてしまったレシートだ スイートブール2個買ってんじゃねー
次回もよろしくお願いします。