コムギココメコ

備忘録と不備忘録を行ったり来たり

鎌倉に行って歩いたこんな場所だったっけな

 最近あったことについて書いてみる。

 

 中学時代の友人たちと鎌倉に行く機会があった。大仏やLoveずっきゅんで出てくる由比ヶ浜などで有名なスポットだ。修学旅行で行ったことのある人もいるだろう。

 鎌倉は、小学校の修学旅行の時に一回行ったことがあったのだが、森の中をひらすら歩いていた記憶しかない。その頃の鎌倉は森しかなかったのかもしれない。最近行ってない、という共通認識があったため、じゃあ行ってみるかとなった。

 お盆のあくる日、鎌倉に降り立った。人が多い。どこに行くのは決めていなかったので、腹ごしらえも兼ねて店が立ち並ぶ通りを歩く。どこもかしこもしらす丼を推している。私は、しらすに関して何の感情も抱いていないが、しらす丼を食べたほうが良いのではという認識になっていく。数十分うろついた後、適当な店に入る。やはりというか、しらす丼が存在した。こういうところで豚の生姜焼き定食を頼むと、逆に感が出るのではという話になったが、観光客らしくしらす丼を注文する。注文はすぐにしらす丼として返ってきた。

 生のしらすを食べたことがなかったが、大体想像通りの味と食感だった。友人たちと近況を報告しあう。顔も思い出せない同級生たちが、ギスギスしているらしいとのことだった。

 店を出て、鶴岡八幡宮へ向かう。鳥居がたくさん生えている通りを歩くと、階段がたくさん生えている場所にたどり着いた。修学旅行の時も、こんなに階段を上っただろうか。思い出せない。そうこうしているうちにお賽銭箱の置いてある場所までたどり着く。警備員がひたすら人間を誘導していた。さらば青春の光のコントに、警備員が出てくるやつがあったな、などと考えながら賽銭を投げた。

 階段を降り、大仏を見ることで一致した私たちは、大仏の最寄り駅である長谷駅へと向かう。途中、ジンジャエールを買って飲んで、こんな味だったっけなとなった。

 電車に乗り、長谷駅に到着する。大仏までは少し歩いた。どうして駅の近くに大仏を建てないのか。いつか大仏を建てようと思っている皆さんは、駅からすぐ近くに建ててほしい。ドトールとかと同じような感じで。

 のろのろと歩き、大仏のある場所へとたどり着いた。窓口でお金を払い、大仏の写真がのった栞を貰う。チケットらしい。大仏が目の前にたたずんでいて、歩くたびにスマホを構える人が増えていく。以前、会社の同僚が大仏の後ろを見てほおーっとなった、という話をしていたため、スマホを構える人間を尻目に、大仏の裏側へと回る。

 

  

 思ったより猫背だった。あと、背中は通気性が良くなっていた。我々で言うところのメッシュ素材である。実際に行ってみて分かったのだが、大仏の後ろ姿を撮っている人は、誰もいなかった。

 その後は、大仏の中から出てきた人が誰も笑っていないという気づきや、大仏の労働基準法について話をして、鎌倉駅へと戻った。行きは電車と徒歩だったが、帰りはバスにした。バスは電車と違って空いていて、快適だった。

 遠くへ行く意欲が無い我々は、最後に鎌倉コロッケを食べて違う場所に行こうという話になった。鎌倉コロッケの看板に書かれた強気な煽り文句を見て、それならやってやろうじゃないかという気持ちになる。私はコロッケを、どれを食べてもある程度の美味しさにおさまる料理だと思っているため、そこまで期待していなかった。

 買って食べてみると、ある程度の美味しさにおさまっていた。コロッケはそういうものなのだろう。

 

 その後は横浜中華街に向かった。皆さん、横浜中華街で何をしたいか考えてみてほしい。皆さんの想像と大体同じことを私は行った。