コムギココメコ

備忘録と不備忘録を行ったり来たり

侏儒、チャーシュー丼、ヨーロピアンシュガーコーン

 9月27日(金)

 大阪出身の人の話を聞く機会があった。途中で「2でかまへん」というフレーズが出てきて、どっかで聞いたことがあるなとぼんやり考えていた。数分後、金属バットの円周率のネタに「2でチョキでかまへんのや」というフレーズがあったことを思い出した。遅れまして橙田と申します。ばーん、橙田です。

 夜は牡蠣を食べた。生ガキが苦手になっていた。

 

9月28日(土)

 家系ラーメンを食べた。本当に家系ラーメンだったのだろうか。

 山尾悠子『増補 夢の遠近法: 初期作品選』を読んだ。

  何かの本か記事でおすすめされていたような気がする。この作家の作品は初めてだった。一筋縄ではいかない表現も多く、1か月かけて読み切った。個人的に一番好きだったのは『夢の棲む街』で、奇妙なものたちで積み上げられた世界が崩壊していく様は読んでいてある種の開放感がある。また、『ムーンゲイト』の終盤、人間(的なもの)が消えてからの描写がとても美しかった。

 特徴的だったのは侏儒(こびと)の描写で、一般的にこびとは可愛らしい存在として描かれることが多いが、いくつかの作品内で出てくる侏儒は可愛らしさという側面は照らされず、生々しさ・グロテスクさが浮き上がってくる。こういう侏儒像を見聞きしたことが今までなかったので、新鮮だった。

 

9月30日(月)

  第2回笹井宏之賞に応募することができた。第1回は間に合わなかったので、やっとスタートラインに立つことができた。夏の自由研究みたいなものだと思う。

 

10月1日(火)

 モバイルSuicaに登録した。根がミーハーなんだと思う。

 

10月2日(水)

 夜に何人かでごはんを食べに行った。石焼きチャーシュー丼というものが美味しそうだったので注文しようと思ったが、自分の苦手な食材が入っているかもしれないという不安に襲われた。正体を確定させるために「これってどんな味がするんですか?」と店員さんに聞いて、結果困らせてしまった。概念みたいな質問をしてしまい申し訳なさを感じた。

 

10月4日(金)

 病院へ行った。2月に精神が爆発してしまってからかれこれ8か月ほど通院している。少しずつ薬は減らしているが、穏やかな状態が続いているので良い傾向だと思う。

 その後は眼鏡の調整をしてもらい、実家に顔を出す。実家の唐揚げを食べるために帰省したような感じになった。それほど実家の唐揚げは美味しい。あと、いつ帰省してもヨーロピアンシュガーコーンというアイスがある。

 

実家とはいつ帰ってもヨーロピアンシュガーコーンのある家のこと/橙田千尋

 

 こういう短歌を作ったこともある。