コムギココメコ

備忘録と不備忘録を行ったり来たり

「不健康なアイドル」があっても良いはずだ

お元気ですか?

 

 「健康的」という言葉がある。私はこの言葉があまり好きではない。もぐらみたいな生活をしているので、健康的な人物を見ると死んでしまうのである。ある程度不健康そうなほうが、親しみがわく。

 思うのだが、不健康そうなアイドルというコンセプト、意外にウケるのではないだろうか。私はアイドルに関しては詳しくないので、今どんなアイドルがウケているのかは分からない。そのため、今から言う事は論理的なものではない。妄想なので真に受けないように。

(論理的をロンリ鉄器と間違えて打ってしまった。すぐに直したが、面白い響きである。どこかで使えないものだろうか。)

 

 まず、不健康の意味合いである。最初に書いておくが、不健康だからといってエロティック、もしくはメンヘラチックなアイドルについての話ではない。エロティックさを売りにしているアイドルは結構いると思うし、ましてやメンヘラチックなアイドルなんてのは表に出していないだけで腐るほどいるだろう。エロティックさに関しては、見る側が勝手に抱けばいいだけであって、こちらから意図的に出すものではない。私がここで使う不健康の意味は、気怠さと退廃さの混じったものである。 

 次にパフォーマンスである。ここで大事なのは、やらされている感じを出していくという事である。難しいのは、「やらされている」とは嫌々やっているという意味ではないことだ。あまり表情を出さないでパフォーマンスをするのである。次に声は、ウィスパーボイスに近いものが良いだろう。「気の抜けたソーダ」感があるとなおさら良い。イメージがつかみにくい人は、振りつけは以下の動画を、歌い方は『シフォン主義(相対性理論の1stアルバム)』でのやくしまるえつこが個人的にしっくりくるのでそちらを参照していただきたい。

www.youtube.com


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 上に挙げている動画について少し触れておくと、1つ目は「SPANK HAPPY」というデュエットチームのライブである。この文章での述べている、不健康のイメージとして、最初に思い付いた人々でもある。気怠い感じが出ていて良い。

 2つ目はTommy february6 の「 je t'aime★je t'aime」という曲のPVである。サビの振りつけが気怠い感じがして良い。「あまり不健康そうに見えない」という人もいるかもしれないが、Tommy february6アルコール中毒という設定である。実に不健康である。

 次に曲についてである。アイドルなので、曲に合わせて歌ったり踊ったりする(それ以外を主とするアイドルはよく分からないので今回は考慮しません)。あまり明るい曲だと、不健康さが出ない。曲のイメージに関しては先ほどの振り付けで例を出したが、SPANK HAPPYの曲が1番イメージに近い。あまりキラキラした感じでないクラブミュージックが良いだろう(キラキラした感じというのは、昨今流行っているEDMを思い浮かべてほしい)。

 他にも曲には歌詞というものがつきものだ。アイドルの曲ならなおさらである。歌詞に関しては自動筆記でいいのではないだろうか。不健康な歌詞を書こうとすると、急に露骨な感じになってしまう。それに、自動筆記でつかみどころのない歌詞にしておけば、ファンが勝手に解釈をして、深い歌詞だと勘違いしてくれるかもしれない。

 最後にアイドル自身についてである。以下に個人的な理想を書いておく。

・低血圧である(最高血圧100以下)。

・目が死にぎみである。

・声はウィスパーボイス寄り。

・趣味がインドア。

リストカットオーバードーズをしていない。

・不健康そうと言われても怒らない

 これくらいだろうか。重要なのは5番目だけで、他は全部満たしていなくても可である。リストカットオーバードーズは不健康を超越しているのでコンセプトからはズレが生じてしまう。

 

 最近は色々なアイドルが増えた気がする。これはアイドルに対する需要が多様化しているという事でもあるだろう。ならば、不健康なアイドルも需要があるはずだ。アイドルは一般人と違うものがあるからこそ良いと思う人もいるかもしれない。しかし、少しくらい明るく朗らかでない、少し冷め気味のアイドルがいてもいいのではないだろうか。