もう5月ですね。
今年購入した/レンタルしたアルバム紹介の第4弾です。購入した数と紹介するスピードが全然追い付いていない。時速4kmで紹介していく私は、時速10kmで購入する私に追いつけないのではないか。周回遅れになるのではないか。算数の文章題みたいだ。
では、紹介していきます(前回まで5つのアルバムを1つの画像にしていたのですが、面倒なので止めます)。
けもの『めたもるシティ』
2017年リリース。けものの2ndアルバム。
プロデューサーは菊池成孔。私は菊池氏がやっていたSPANK HAPPY(第二期)が大好きなので、プロデュースしたというこのアルバムも気になっていた。
ジャケットが不思議だ。逆さまの東京に、謎の猫耳眼鏡の女性、では、曲はどうなのか。やっぱり不思議だった。曲がヘンテコと言うわけじゃない。ジャンルで言えばシティ・ポップだと思う。落ち着いているけど、退屈にならない曲たち。夜が似合う曲が多く、夜中のドライブにかけると合いそうだ。
なんと言えばいいのか。未来からやってきた人が、2017年を思い出しながら作ったアルバムのように思えた。
Skylar Spence『Prom King』
2015年リリース。
別名Saint Pepsi。Vaporwaveを普段聞いている/以前聴いていた人は別名義のほうがピンとくるかもしれない。Saint Pepsi名義では『Hit Vibes』というアルバムをリリースしていて、山下達郎の腰を曲上で振らせることに成功した。『Hit Vibes』はレーベルのBandcampから無料ダウンロードできるので、是非聴いてほしい。
法律上の問題で改名した後にリリースされたこのアルバムは、Saint Pepsi名義での大胆なサンプリングは影を潜めたが、聴く人の腰を振らせるような曲は健在である。ノリの良い曲が多いため、気分が良い時に何回も聴いている。tofubeatsが好きな人は(Skylar Spenceとコラボしたこともある)聴いてみるとハマるかもしれない。
The Cinematic Orchestra『Man With A Movie Camera』
2003年リリース。
ジャズ×クラブミュージック×映画音楽の3つを両立させてしまう集団、The Cinematic Orchestraのスタジオライブ盤。1929年に公開されたロシアのドキュメンタリー映画である『Man with a Movie Camera』のサウンドトラック、というコンセプトのもと、演奏・制作された。
古ぼけた質感の映画音楽が開始10秒で流れ、一気に心を掴まれる。その後は2ndアルバムの『Every Day』の曲を中心に展開されていく、しっとりとしながらも緊迫感を保ったジャズ。スタジオライブ盤なので、臨場感も感じられる仕上がりになっている。夜に聴きたくなるアルバム。
以下のリンクにて視聴可能。
Skalpel『Skalpel』
2004年リリース。
クラブミュージックのアルバムたちの間を彷徨っていると良く聴くレーベルであるNinja Tuneからリリースされた。先ほど紹介したThe Cinematic Orchestraとはレーベルメイトである。
音楽性をざっくり表すと、クラブミュージック+ジャズなので、The Cinematic Orchestraとあまり変わりがないように見える。しかし、ジャズの方向性が違う。Skalpelのほうが、ジャズの質感が古い。曲中で聴こえるブチブチというノイズも古さを演出している。こういったアルバムは、落ち着いたときに聴きたくなる。
以下のリンクにて視聴可能。
Skalpel『Konfusion』
2005年リリース。
先ほど紹介したアルバムが1stで、このアルバムが2ndである。
古い質感のジャズ(ポーランドのジャズをサンプリングしているらしい)をミックスして作り上げた曲たちは、1stと同じように安定している。夜にこれを1stアルバムとこれをかけておけば間違いがないので重宝している。
自分がレンタルしたものには、ボーナスディスクとして、『1958 BREAKS』というリミックスアルバムが付いていた。
以下のリンクにて視聴可能。
ぼちぼち紹介できればと思っています。