コムギココメコ

備忘録と不備忘録を行ったり来たり

正月にボードゲームカフェへ行きました

 最近は精神がダークアンビエントみたいになってしまったため、今までにあった楽しい話を書いていきたいと思う。文章やら声を出していかないと不安になるという側面もある。

 今年の正月にボードゲームカフェに行った。年末年始は実家で過ごしたのだが、年も明けると一気に空気が間延びするというか、精神が煮込みすぎたお餅みたいになるので、友人たちと遊びに行くことにした。幸い友人も煮込みすぎたお餅になっていたのか、何人かが手を挙げてくれた。自分を含めて4人で遊ぶことになった。

 遊びのレパートリーを頭の中で考える。カラオケ、ボーリング、ご飯を食べる、いやご飯を食べるのは遊びの後でいいだろう、麻雀、などと考えているうちに1つの結論へと至った。

 ボードゲームカフェに行こう。

 以前、ボードゲームカフェを利用したことがあったのだが、それなりの値段で何時間も過ごすことができるし、カラオケやボーリングに比べるとある程度空いている可能性がある。友人たちにその旨を提案すると同意を得られたので、予約をすることにした。

 ボードゲームカフェとして有名なお店に、『JELLY JELLY CAFE』がある。都内に何店舗かあり、以前もその中の水道橋店を利用したことがあったので、今回も系列店を狙うことにした。

 『JELLY JELLY CAFE』のメリットの1つとして、ネットから予約をすることができる。今回もネットで予約ができるか探していたが、行きたい日時は埋まっている店が多い。正月は皆、煮込みすぎたお餅なのだ。なんとか池袋2号店が空いていたので、急いで予約を取った。

 

 当日、箱根駅伝に後ろ髪を惹かれつつ池袋へ向かう。食べ物が持ち込み自由なので、店舗への道すがらお菓子をいくつか購入する。ちなみに飲み物は持ち込み不可である。集合時間10分前に店の前に到着すると、既に友人の一人は来ていた。駅伝の話で少し盛り上がる。そうこうしているうちにもう1人やってきたが、残り1人が来ない。無情にも集合時間は過ぎ、無念の繰り上げスタートとなった。

 前払い式なので、受付時に料金を払う。三が日のため土日のデイタイム扱いとなり、2000円(1ドリンク付き)だった。最大5時間遊べるので、単純計算で1時間400円である。ドリンクはジンジャーエール(辛口)にした。つまり甘口も存在する。その他にもソフトドリンクが数種類とアルコールがあった。

 ドリンクはすぐ運ばれてきて、一口ジンジャエールを飲むと想像以上に辛くてむせてしまった。こんな味だったっけな。ちなみに、飲み物を置くコースター(?)が特徴的で、テーブルに強くくっついているため、腕が当たってもビクともしない。熱中しすぎてドリンクが手にあたり、大惨事ということも起こりにくい仕様になっているのだ。ちなみに、ジンジャエール(辛口)は瓶で運ばれてきたこともあり、コースターよりもかなり瓶が小さく、フィットしてはいないため少し気を付ける必要があった。

 

 最初はすぐ終わるゲームにしようということになり、『ストライク』というゲームを行った。
jellyjellycafe.com

 ざっくりとしたルールは、『手持ちのサイコロを場に振って、ゾロ目が揃うとサイコロを獲得。順番に振っていって最後までサイコロを持っていた人の勝利』である。詳しくは上記リンクを見てほしい。なお、この後もいくつかゲームが登場するが、詳しい説明はリンクを見たほうが早いので、ご了承願いたい。

 ゾロ目にならなければ何回もサイコロは増えるので、意外に獲得はしやすいが、その分手持ちが減る。しかも、サイコロの目に1つだけ×があり、それが出てしまうとゲームからそのサイコロは除外されてしまう。ぶつけるように投げて、美味いことゾロ目を作って場からサイコロを減らし、相手に得をさせないようにするのが肝になってくる。

 このゲームでは調子が良く、3戦2勝だった。1人バーサーカーがいたため、ちょくちょくサイコロを場外へ飛ばしていた。ちなみに場外へ飛んだサイコロもゲームから除外扱いとなる。このゲームは数分で終わるので、肩慣らしにはもってこいだった。

 

 次もサイコロを使った『ベガス』というゲームをプレイした。

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 順番に8つあるサイコロをすべて振り、賞金が配置された1-6までのパネルにサイコロを置いておく、出た目の数だけ置くことができる(例えば3の目が4個出た場合、3のパネルに4つサイコロを置ける。置かなかったサイコロを次のターンに振る)ので、ゾロ目になっているものが多いほど有利にはなる。しかし、相手と置いたサイコロの数が一緒の場合、そのプレイヤーたちは賞金を獲得できない。いかに高額配当のパネルにサイコロを置けるかという運と、漁夫の利を狙っていく戦略が重要なゲームである。

 このゲームも運よく勝つことができた。ついに私の時代が来たか(その後、時代は来ていなかったことが分かりました。悲しいですね)。今年の運をギュンギュン使っているような気分になる。

 

 次に『テストプレイなんてしてないよ 黒』をやった。Twitterなどで少し話題になっていたので、知っている方もいるかもしれない。

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 最初の手札は2枚で、自分のターンになったら山札からカードを1枚引いて、好きなカードを発動するのだが、バランスが崩壊している。じゃんけんをしたら死に、色を言ったら死に、サメに食われて死に、隕石が落ちてきて死ぬ。とにかくすぐ死んでしまう。順番が来る前に死ぬこともしばしばだ。理不尽な死に方に笑いが出てしまう。筒井康隆の小説みたいだ。

 下手すると1分で1ゲームが終了するので、手軽に行えるゲームである。ただし、ある程度気心の知れた人々とやるほうが楽しくなるだろう。初対面だと理不尽が面白さに変換されないかもしれない。

 

 もう少し重めのゲームをしようということになり、『カルカソンヌ』をプレイすることにした。 

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 道や建物が書かれたタイルをつなげていって得点を稼ぐゲームなのだが、相手プレイヤーに妨害されることもあるため、なかなか悪戦苦闘する。また、ただタイルをつなげるのではなく、ミープルというコマを置いて完成させないと得点はもらえない。しかもミープルは数に限り、得点が入らないと戻ってこないので置き方にも戦略が求められる。私は得点が高い修道院にミープルを置いた結果、誰も道をつないでくれず、結局ゲーム終了までミープルは戻ってこなかった。宗教に厳しい友人たちである。

 ちなみにこのゲーム、中盤・終盤と進むほどタイルが増えていく。小さいテーブルだとタイルが置ききれなくなるので、友達の家などでプレイするときは床でやったほうがいいかもしれない。

 このゲームは一番最初にプレイした『ストライク』でバーサーカーになった友人が得点を荒稼ぎして勝利した。私は最下位。戦略ゲーになった瞬間勝てなくなってきたぞ。

 

 次に『ドミニオン』をプレイした。

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 カードを購入して、自分のデッキを作りつつポイントを稼いでいくゲームなのだが。ポイントが手に入るカードは、最後の得点計算時しか役に立たない。また、購入したカードはすぐには使えない。自分のデッキの山札を全て使い切ってからデッキ内に入れることができる。さらに、毎ターン終了後に手札を全て捨てるため、手札の使い方もよく考える必要がある。

 最初はどのカードにどういう効果があるのか皆で確認しながらゲームを進めていたのだが、少しだけドミニオンを知っていた人がゲームを優位に進め始める。山札内に有用なカードが占める割合を増やして、どんどんデッキを回転させていくように構築していくと戦いを有利に進められる。私は気づくのが遅れたため、手札内に不要なカードがいくつもきてしまう場面が多々あった。終盤になってやっと戦い方が分かってきたがもう手遅れ、結局このゲームも最下位だった。

 

 次に少しベクトルを変えてパズル要素の強い『ブロックス』をプレイした。

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 自分の色のブロックを頂点のみ接するようにつなげていき、手持ちのブロックをできるだけ少なくしていくゲームである。4人が同じ盤面で繋げているので、途中で相手とぶつかって進路を塞がれることが出てくる。相手の動き方を予想してどんどん相手の動ける選択肢を減らしていき、なおかつ自分は大きいブロックを置けるように道を確保することが重要になってくる。使い切れなかったパズルのマス目がそのまま減点されるので、序盤はどんどん大きいブロックをつかっていきたいところだ。

 このゲームは少ないルールでじっくり頭を悩ませることができるので、ボードゲームをやってみたいけど、いろいろルールがあるものは覚えるのが……という方にも適していると思う。私は2位だった。初心者でもなんとかなるものである。

 

 まだ時間があったので、『ラビリンス』というゲームもプレイした。

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 配られたカードに書かれた宝物を全て取り、スタートに戻ってこれれば勝利である。自分のターンに余ったタイルを迷路に押し込み、ルートを変更して自分が目的地まで動けるようにしたり、逆に相手を妨害することができる。宝物に近づいたらパネルが押し出され、真反対の方向に押し出されることもある。以下に獲得したい宝物を悟られないようにしながら、相手のターンを利用しつつ目的地に進むことがカギになってくる。

 このゲームは途中までビリ争いだったのだが、宝物を集め終わったプレイヤーが戻るのに四苦八苦している間に出し抜き、1位になった。人生も同じようなものであり、出し抜く側と出し抜かれる側が存在する。

 

 少しだけ時間が余ったので、最後に『コヨーテ』をプレイした。

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 インディアンポーカーにダウトが混ざったようなゲームである。数字の書かれたカードをおでこの上に掲げ、相手のカードを見ながら場の合計値を予想していく。数字を一人ずつ宣言していくのだが、前の人が宣言した数よりも大きい数を言わなければならない。次のプレイヤーは場の合計値を超えたと判断したとき、「コヨーテ」と宣言することができる。場の合計値を超えていたら数字を言ったプレイヤーの負け、超えていなければコヨーテと言ったプレイヤーの負けになる。

 このゲームのポイントとして、特殊札が存在することが挙げられる。場の合計値が2倍になったり、場のカードで一番数字が大きいものを0として扱ったりするカードなど、折角の予想が水の泡と化すカードがおでこの上にあったとき、混乱は必至である。

 プレイ時間も短いため、手軽に楽しめるゲームだった。

 

 こうして5時間が過ぎ、お店を後にした。私たちは8つのゲームをプレイしたが、1つのゲームをじっくり何時間も行うのもいいのかもしれない。まあ、沢山のボードゲームがあるため、色々やってみたくなるのが人の性なのかもしれないが。

 

『JELLY JELLY CAFE』のサイトは、各店舗やゲームの紹介、ネット予約のページ、様々な紹介記事など結構充実しているので、興味のある方は見てみると楽しいと思う。

 友人と遊ぶ時の選択肢に、ボードゲームは結構良いですよ。ただし、あまり悪いプレーをしすぎると友情が崩壊してしまうので、楽しめる範囲で戦いましょう。

 

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