精神が暗めのドローンアンビエントみたいになってきたので、再び正月頃の楽しかった思い出について書いていきたいと思う。
普段新品・中古問わずCDショップに出かける。新潟にもCDショップはあるのだが、個人的なストライクゾーンに来るCDがなかなか見つけられない。レコードショップは割と見つかっても、CDショップは大手くらいしかなかったりする。残念ながら私はレコードを聴く術を持っていないので、CDが専門になる。
bandcampなどの音楽直販サイトを使うこともある。そういったものは記憶しているアルバムか、たまたま聴いてよかったアルバムを購入する際には適しているが、記憶の隅にある、あったら欲しいアルバムを思い起こすことはできにくい。
最近ではApple MusicやSpotifyなど、有料の音楽配信サービスも人気である。これらのサービスのおかげで、聴きたいけどCDとして購入するにはお金が……という方でも、どんどん音楽を聴くことができるようになった。個人的には何となく使っていないけれども。
時々東京に行く機会があるので、時間がある時はタワーレコードに行ったり、ディスクユニオンなどの中古CDショップを巡ったりしている。ディスクユニオンも場所や建物ごとに強いジャンルが違うので、数店舗巡る。
1枚1枚CDを見て、探していたものや絶版になっているもの、掘り出し物に出会えるとたまらなくテンションが上がる。例えば、The KLFの『Chill Out』というアルバムは廃盤になっている。
- アーティスト: The KLF
- 出版社/メーカー: Wax Trax! Records
- 発売日: 1993/04/08
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 33回
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そのためAmazonで購入すると新品で8000円以上、中古だと配送料を含め3000円以上からだが、ディスクユニオン下北沢店で500円以下で購入することができた(傷は少しついていたが)。
CDショップ巡りもルートがある程度決まってしまうと、少なからず弱点も存在するようになる。タワーレコードでは個人的に好きなジャンルのCDが売っていないことがあり(テクノ、ハウスなどのクラブミュージック、エレクトロニカ、アンビエントなど)、ディスクユニオンでは欲しいアルバムをピンポイントで探し当てるのが難しい。また、中古なので状態が少し良くないものもある。それは仕方ないかもしれないし、キズの状態も書いてくれているので親切ではあるのだが。
ネットで色々調べていたところ、埼玉の大宮に『more records』というCDセレクトショップがあることが分かった。私は元々埼玉に住んでいたのだが、そのようなお店があることは知らなかった。
去年あたりから行ってみたいと思っていたが、新潟に普段は住んでいるため、なかなか行ける機会がなかった。なんで大宮は大宮にあるのだろう。私の住んでいる場所にあればいいのに。
正月に帰省した際、ついにチャンスがやってきた。幸い、埼玉にいるときにお店が開いていた。
大宮駅の東口を出て大体5~10分くらいのところにお店がある。ワンタンメンが有名な大宮大勝軒が近くにあると言って分かる人は大宮について詳しい人です。握手をしましょう。
建物は2階にあって、階段が少し狭い。その時私は新潟に帰るためにスーツケースを持っていたので苦労した。その時は店員さんのご厚意でスーツケースを置かせていただいたが、CDが結構置いてあるので、大きな荷物を持っている人は駅のコインロッカーを活用したほうがいいと思う。
店に入ると、壁に添うようにCD棚があり、中央にその時おすすめしているCDや、様々なコンセプトのもとチョイスされたCDが置いてある。また、冬だったのでストーブもあった。中では店員さん(店主さん?)が常連の方と音楽の話をしていた。
ジャンルはインディーロック、クラブミュージック、ヒップホップ、ジャズ、エレクトロニカ、アンビエントと多種にわたるが、街中のCDショップではなかなか見つからないものが多く置いてある。個人的にはストライクゾーンにズバッと入ってくる品揃えだった。また、イヤホンなども販売しているらしい。
店内にはいくつかiPodが設置してあり、気になるアルバムを視聴してみたり、iPodのアーティスト一覧から欲しいCD、気になっているCDを探し出すこともできる。面白そうだけど、なかなか買うにはお金のこともあって勇気がある1枚を視聴できるのはかなり嬉しい。
iPodのアーティスト一覧に、私の好きなアーティストの1人であるTim heckerが載っていた。アンビエント系の曲を制作するアーティストだ。アルバムを見ると新作がリストにあったため、探してみるがなかなか見つからない。もう1人いる店員さんに在庫があるか尋ねてみると「昨日最後の1枚が売れてしまいまして……」という回答が来た。Tim heckerが売り切れることってあるんだなと、なんだかしみじみしてしまった。私の前にアルバムを買ったあなた、良いアルバムでしたか? 私はまだ買えていません。
その後アルバムを物色し、3枚ほど購入した。購入する際に少し店員さんの1人と少しだけ話をした。新潟市はそこまで雪が降らないというあるあるを言った。穏やかな方だった。また、お会計の際に2018年のおすすめアルバムが載った小冊子をいただいた。
大宮のmore recordsに行ってきました。何回も通いたい店が増えましたね pic.twitter.com/Tae8Zuis6e
— 米粉 (@komekokakari) January 6, 2019
今回は自分が欲しいアルバムを購入したが、セレクトCDショップとのことなので、次に訪れた時はおすすめのアルバムを聴いてみようと思った。なかなか自分のアンテナだと、自分の好きなジャンル、レーベル、アーティストしか拾えなくなってくるので、他の人のおすすめを聴いてみたい気持ちがある。
ちなみに通販も行っているらしい。地理的な事情、金銭的な事情、いあいぎりを使えるポケモンがいないなど、なかなか埼玉に来ることができない人は、ネットを活用してみてもいいだろう。サイト内のアルバム紹介ページには、コメントと動画がついているのも個人的にはかなり嬉しい。
また、『モアレコラボ』という、おすすめの音楽を共有する場をネット内に作ったり、実店舗内でも音楽ライブも時々行っている。ネットとリアルの両方で、音楽のための場を提供しているのだ。
こうして、私のCDショップ巡りに1つ、楽しみな場所が増えた。上に挙げたジャンルの音楽が好きな方は、一度訪れてみてほしい。ついでに大宮の美味しいラーメン屋を教えますよ。