コムギココメコ

備忘録と不備忘録を行ったり来たり

無力感、パントマイムのコツ、口内炎

4月7日(火)

 この日のメモを確認してみると、「人生に対する無力感」とだけ書かれている。日記の種になりそうなことをメモしておいて後日ブログに書くというスタイルを取っているため、メモがあまりに簡潔だと何を考えていたのか思い出せなくなることもある。この日記を書いているのは8月だ。もう4ヶ月も前の話になってくるため、その日あったことは全く思い出せない。

 精神的な上がり下がりがあって、かなり下がった状態だとどうしても生き死にについて思い詰めてしまう。おそらくこの日はかなり下がった状態だったのだろう。無力感を感じてから4ヶ月は生きることができている。5ヶ月、6ヶ月、1年と続いていくかはまだ分からない。

 

4月16日(木)

 会社のトイレには上半身がバッチリ映るほどの大きな鏡がある。あまり混み合うこともないため、誰もいないときにパントマイムをしてみることがある。誰かから習ったわけではなく、「パントマイム コツ」などで独学で調べただけだった。
 目の前に壁があるタイプのパントマイムができると、人生を豊かにするのではないかと思って鏡があるとちょくちょくやってみるのだが、お世辞にも上手とは思えない。
 一応工夫はしていて、手を架空の壁に貼り付けているときはできるだけ手を動かさないで体を動かすと、それらしく見えると何かの記事で見たことがあったので試すようにしている。確かに目の前に壁があるように見えなくもない。
 このパントマイムは、誰かに見せる予定はない。見せることが決定した瞬間、意味や評価がついてしまって、面白くなくなるのではと思う。誰にも見せていないからこそ、私の中で面白さをキープできている。承認欲求が強いタイプではあるのだが、見ていただいて可能であれば感想や評価をいただきたいものと、そうでないものは存在する。承認の有無や承認度合いの大小という評価軸に載せないものをこれからも持っていたい。

 

4月17日(金)

 数日前から口内炎ができてしまい違和感はかなりあったのだが、この日は痛みのピークだった。食べるという行為に絶えず痛みが付きまとってくるだけ、ここまでストレスになるのか。あまり口内炎ができる体質ではないし、できても食事が困難になる程の痛みが出ることはなかった。
 同僚に口内炎の薬についてレクチャーしてもらい、退勤後にドラッグストアに買いに行った。塗るタイプの薬で、早速食事(拷問)が終わった後に塗ってみる。口の中でねばついて変な味がする。糊を食べているみたいだが糊を食べたことがないため、想像上の糊ということになる。

 

泰平の食事を乱す口内炎たった一箇所で夜も寝られず

 

 中学もしくは高校の教科書に黒船来航時の狂歌が載っていた覚えがあり、今でも記憶している。