コムギココメコ

備忘録と不備忘録を行ったり来たり

悔しさや面倒臭さをまとって

7月6日(月)

 退勤した後にTwitterを開くと、短歌研究新人賞の結果が発表されていた。

 結論から言えば、私は箸にも棒にも引っかからなかった。7月時点では未来の話だが、私は予選通過だった。昨年が佳作だったため、一つ下がってしまったことになる。

 短歌の賞とM-1を結び付けて考えてしまう癖がある。新人賞(大賞)が優勝、次席が最終決戦進出、最終選考に残ったもので丸が付くと決勝、付いていなかったら準決勝……といった感じだ。

 短歌やお笑いは勝ち負けで測れるものではないけれど、大賞が取れないことはやはり悔しい。そういう悔しさは大賞を取れるまで持ち続けていたいと思う。

 

7月11日(土)

 行ったことのないBOOKOFFに行ってみたのだが、中古CDコーナーで目ぼしいものが全く見つからなかった。

 行きは場所を把握しきれていなかったため物理的に時間がかかったが、帰りは精神的に時間がかかった。同じ時間はひとつも存在しないように思える。

 途中で交通安全に関する標語が植え込みに飲み込まれている場所があり、行きは植え込みに飲み込まれてるの面白いなあと思ったのだが、帰りは何で飲み込まれてるんだよと思う。

 駅で電車を待っていると、BOOKOFFに傘を忘れてきたことに気づく。幸い雨はもうあがっていた。

 駅からBOOKOFFまでは約10分かかる。傘がないことへの不便さと、元来た道を繰り返すことの面倒臭さを天秤にかけた結果、そのまま電車に乗ることにした。気が向いたときに取りに行けばいい。

 こういう面倒臭さと天秤にかけた結果、物を手放す・後回しにすることは時々ある。傘の放置から4か月後の11月、スーパーでボックスティッシュサッカー台に忘れてきてしまったのだが、家から出るのが億劫すぎたためそのまま取りにいかなかった。

 こういったことを続けていくと、肉体を誰かに奪われてしまった時に、取り返すのが面倒でずっと精神体として生活を続けていくようなことが起こり得るのかもしれない。

 

7月20日(月)

 Tame Impalaの『The Slow Rush』に収録された曲をYoutubeで聴き、これはすぐにアルバムを手に入れなければ、という気持ちになった。 

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 超現実的なジャケットも良い。

 

youtu.be

 もちろん曲も良い。『Is It True』という曲が収録されているものの中では一番好きだ。最初に出てくるベースラインを後半まで押し進める割とシンプルな曲だ。ベースラインが好みなので、それだけで何回も聴き返すことができる。

 

 ネットで調べてみると、新潟にあるタワーレコードに在庫があったので向かうことにする。電車とバスを乗り次いで1時間弱かかった。しかし、ネットの在庫情報が古く、買うことができなかった。仕方が無いので翌日に届くAmazonで注文した。

 インターネットは最悪で最高だ。