コムギココメコ

備忘録と不備忘録を行ったり来たり

不思議の国のアリス展や、バターとしてのライフプラン

8月29日(日)

不思議の国のアリス展」を見に行った(現在は公開終了)。

www.city.niigata.lg.jp

f:id:komugikokomeko:20210111212704j:plain


 展示を見るまでに小説を読み切ろうと思っていたが、3分の2ほどしか読み進めることができなかった。3マス戻る。

 会場の新津美術館までは、公共交通機関だと最寄り駅から25分ほど歩くかバスを使うことになるのだが、バスの本数は少ない。幸いにも同僚の車に乗せてもらえたため、比較的スムーズに会場までたどり着くことができた。人生ゲームだと数マスほど進めるイベントだ。

 その日はかなり暑く、虎は木をグルグルと回らなくてもバターになっていただろう。世界的に猛暑が続くと虎がバターになり、スーパーではバターが特売になり、マーガリンが嫉妬することになる。

 展示は作者ルイス・キャロルが「不思議の国のアリス」を書くまでの経緯や、作品の挿絵など周辺に関するエピソード、「不思議の国のアリス」と続編の「鏡の国のアリス」の話を辿りながら展示される絵画、アリスの世界観にインスパイアされたアーティストの作品などが展示されていた。また、謎解きも開催されていたため、親子連れもそこそこいた印象を受けた。

 また、「不思議の国のアリス」のサイレント映画が流されていた。10分程度だったので見てみると、昔の作品であるためフィルムの劣化が激しい。アリスが迷い込んだ世界を、時間によってもたらされたノイズが侵食して行くようなイメージが思いがけず生み出されていた。

 その後は先述した、インスパイアを受けて生み出された作品を見ていた。アリスをモチーフにした映画を作っていたヤン・シュヴァンクマイエルの作品はあるだろうなと思いながら見て行くと、やはりあった。お土産コーナーにもヤン・シュヴァンクマイエルの冊子があった。1日の摂取量を超えているような気がする。

 お土産コーナーではクリアファイルを購入した。様々なグッズが売っていたが、比較的安価で使いどころがあるものだとクリアファイルが一番良いように思える。

 本当は気になったものがあったら購入しておくべきだとは思う。予算を気にしすぎて購入を躊躇すると、その後一生巡り合わない可能性も大いにある。わたしはこの躊躇で金沢21世紀美術館で販売されていたお洒落な服を買い逃したことがある。

 会場の外に出ると、外はうだるような暑さが続いていた。このままではバターになってしまうと思っていると、同僚の車がやってきたためバターにならずに済んだ。

 人間や動物からバターへの変化は不可逆的であるため、一度バターになってしまうと、その後はバターとしてのライフプランを考えて行く必要がある。