コムギココメコ

備忘録と不備忘録を行ったり来たり

引っ越し学部に進学すればよかったのでは

12月12日(土)

 仕事の都合で、引っ越しを行った。人生で3回目の引っ越しになる。

 

 前回の引っ越しでは単身プランを利用した結果、6割くらいしか荷物をカゴ台車に載せることができず、残りの4割はせっせと宅配便で送る羽目になった。単身プランを使う際はぜひ気を付けてほしい。

 また、引っ越しの1週間前にお腹がはちゃめちゃになり、荷造りをしてはトイレに行き、トイレに行っては荷造りをし、トイレに行ってはトイレに行った。薬もほとんど効かず、1週間くらい神が休暇を取っていなければ説明がつかないほどの苦痛を味わった。引っ越し後にすぐ治ったため、様々な環境の変化が原因だったのだろう。

 

 今回は荷物を9割5分引っ越し業者のトラックで運ぶことができたし、お腹ははちゃめちゃにならなかった。しかし、荷造りで苦しむはめになった。

 まず、2週間前を切ったところで本とCDを段ボールを詰め込むことにした。CDはスムーズに詰め込んだが、本はそうはいかない。なぜなら、中身を見るまでの手間がゼロに近いからだ。大掃除や荷造りの時の気分がずっと続けば、本を延々と読み続けることができるのではないだろうか。

 その後はロフトに置いてある荷物を断捨離しながら詰め込むことにしたが、仕事の後は疲れてしまって荷造りどころではない。対して休日は休みたいので荷造りどころではない。スピードは上がらなかったが、残り1日のところで8割方は荷造りを終えた。

 ここで計算のし忘れに気づく。残り2割の荷造りに加え、少しでも綺麗に返すための掃除が加わるのだ。掃除の存在は覚えていたが、なぜか計算からは抜けてしまった。さらに、引っ越し業者は朝の8時に来ることが決まった。安く抑えるために時間を指定しなかった結果、一番早い時間になってしまったのだ。

 計算が全く役に立たないことが判明したが、何とかなるだろうと思いつつ出勤する。引き継ぎに時間がかかり、帰宅したのは20時過ぎだった。引っ越し業者が来るまで12時間を切っている。作業を少しずつ進めていく。

 雑貨の中でも雑なものを段ボールにぽんぽんと詰めていく。またしても計算外の出来事が発生した。会社関係の人からいただいたプレゼントが予想より多かったため、段ボールが足りなくなったのだ。とりあえず大きいものから順に詰めていき、隙間に小さいものをはめ込んでいく。パズルゲームがあまり得意でないため、もうちょっとテトリスを幼少期からやっておくべきだった。

 大学の友人たちがDiscordに集まっていたため、のぞいてみる。オンライン麻雀をやっていたが、さすがに遠慮して通話だけ参加した。間に合う・間に合わないをくるくると回転させながら深夜1時過ぎまでおしゃべりをする。その間も荷造りはもちろん続けていた。

 通話が終わり、再び一人になる。ニューヨーク(芸人)のYoutubeチャンネルの動画をいくつかラジオ替わりに流しながら食器類を梱包する。残り1日で8割方荷造りを終えていたはずなのに、残りの2割がとんでもなく長い。実は4割ほどあったのではないだろうか。

 夜が少しずつ明けていき、日本海側特有の曇った朝が現れる。段ボールは足りなくなり、引っ越し業者が来た時にもらえないか聞くことを決意した。

 荷造りをほぼ終え、引っ越しで出たごみを収集所に出すころには、7時50分になっていた。引っ越し当日が燃えるゴミの日だったのは運が非常に良かった。

 15分後に引っ越し業者が来て、私の家にあった荷物をトラックの中に詰め込んでいく。段ボールも中古のものをもらうことができた。荷物が消えると、つい最近まであったはずの生活感はもうない。

 その後も部屋の掃除を一生懸命行いつつ、新しい家での手続きを進めた。徹夜になったため、記憶が10~15分ほど飛ぶ時間が何回が発生した。大学生の頃は徹夜を何回もしたことがあるが、今は7時間寝ないと体に精神が定着しない感じがする。

 

 精神をどうにか体にくくりつけながら、昼にラーメンを食べ、夕方に退去の立ち合いを済ませ、ホテルへ向かった。夜ご飯をどこで食べたのか全く記憶がない。父親宛てにアンテナショップで日本酒を買ったことだけは覚えている。

 その後は友人とオンラインで麻雀を打ち、通販番組をちょっとだけ見た。ビジネスホテルだと通販番組をBSのチャンネルで延々と見ることができてうれしい。通販番組やウェザーニュース、環境映像は、感情を刺激しないのでダラダラと流しておくのに非常に適している。

 日付が変わり、明日も早かったので寝ることにした。よく聴いている就寝用の音楽を流す。

 

 

 テレビをつけっぱなしにしている感覚が味わえるので、重宝している。いつもなら数曲聴いて眠りにつくのだが、徹夜をしたせいか、1曲目の途中で記憶が途切れた。