5月7日(土)
午前中は渓流釣りに行った。渓流釣りの様子は以前ブログにアップしたので、是非見ていただければと思う。
午後からはアスレチックにチャレンジした。木の上でアスレチックができる施設があり、1年前から行きたいと思っていたのだ。
私はどちらかといえばインドア派なのだが、アスレチックは割と好きである。小さい頃からSASUKEを見て育ち、身体一つで立ち向かっていくようなアトラクションに対して憧れがあるからかもしれない。
途中で一瞬眠ってしまい道案内をミスするというハプニングがあったものの、目的地までたどり着いた。車内で動きやすい服装に着替える。これは情報だが、木の上から地上に戻る手段兼アトラクションとして、ロープを使って滑り降りていくジップスライドというものがある。地上に着地する際、結構ズボンが土で汚れるためそこも留意しておくとテンションが下がることもないだろう。
受付に向かい、少し早く着いてしまった旨を伝えると今からでも大丈夫とのことだった。助かる。ああ助かる。
受付のすぐ近くに荷物置き場があるが、スペースに限りがあるためあまりたくさん荷物は持ち込まない方がよさそうだ。自分はウエストポーチに貴重品を入れ、それ以外はあらかじめ車内へ置いていった。
また、軍手・手袋は必須で、できれば滑り止めが付いているものがいい。自分は滑りにくさを推している作業用手袋を持っていった。理由は後述する。
係員の人にハーネスをつけてもらい、最初に移動の仕方に関する映像を見る。映像だけだとなかなか全部は理解できないなと思っていたところ、チュートリアルがあったのでしっかりしてるなと思った。
チュートリアルを終え早速アスレチックにチャレンジすることになり、一番近くにあったステージに並ぼうとしたのだが、係員に空いているコースから進むように案内される。コースは全部で6か7コースほどあったように記憶していて、コースによって所要時間はかなり異なる。
最初に木でできた太い梯子を登っていくのだが、案外高い。自分は少し高所恐怖症の気があるため、少し動揺したのだが、高所への恐怖が疲労で全て塗りつぶされてしまうことに気づくのはもう少し後の話だ。
木の上にさまざまなアスレチックが存在するのだが、基本的に歩くと揺れるものばかりなのでバランスを取る必要がある。バランスを取るには体幹が必要だし、普段より歩くスピードも遅くなる。スピードを出そうとすると揺れも大きくなるため、ハーネスで固定されている状態ではあるが落ちてしまうのではないかという恐怖に苛まれることになる。もちろん留まっていても何の解決にもならない。
揺れに対処するためにロープを手で持つのだが、自らも揺れているということはロープだって揺れているため、掴んだロープで手を擦りむいてしまう可能性がある。そういった可能性に対処するために手袋が必要になってくる。その際、滑り止めがついた手袋でないと、手を擦り剥く可能性は減ってもロープを持った手が滑ってしまう可能性は減らない。
コースの中で特段きつかったのはボルダリングをしながら横移動するエリアである。揺れることはないが、エリアを通過するのに多額の握力の支払いを求められる。いっそあきらめて宙吊りになろうかとも考えたが、1回諦めると心が折れてしまうのでなんとか気力だけでクリアした。
辛さをつらつらと書いていくと楽しくなかったと思われそうだが、1つ1つエリアを超えていくという達成感や、ジップスライドの気持ちよさなどがあるため、減った体力以上の楽しさを得ることができた。滑り降りる最中、間違って吊り下げられているロープに触ってしまいシュッと摩擦音がした。やはり手袋は必要だ。
すべてのエリアをクリアして、ヘロヘロになった状態でスポーツドリンクを飲んでいると、部活を思い出す。部活が存在しない日々を過ごしていたのでスポーツドリンクを飲むのも久しぶりだった。
汗で文字通り服がぐしょぐしょになってしまったため、秩父駅近くの温泉に行った。www.seibu-leisure.co.jp
ちなみにフォレストアドベンチャーの近くにも温泉がある。今回は帰り道に近い方を選んだ。
温泉は一部のシャワーヘッドがミラブルで、ミスト状になって水が出てきてちょっとした感動があった。普通のシャワーと違って水の当たり具合が柔らかかった。
その後はフードコートのラーメンを食べた。フードコートでラーメンを食べるのとフードコートのラーメンを食べるのは違う。フードコートのラーメンは画像のような少しスープが透き通った、醤油味のラーメンだと思っている。
昔、隣町のイトーヨーカドーの中にポッポというお店があった。調理スペースの上に上に挙げた画像のようなラーメンの写真が飾ってあり、その写真がやけに美味しそうに見えた。
年に数える程度しか外食をしない家で、数少ない機会をポッポのラーメンを食べるために使おうとは提案できず、イトーヨーカドーに来るたびに近くを通って食べてみたいと思うだけだった。ポッポのラーメンが、子どもの頃の自分にはショーケースの中にあるトランペットに見えたのかもしれない。
ショーケースの中のトランペットに似たものを、秩父にあるフードコートで食べることができた。小学生の私は、二十年近く後にトランペットを吹けるようになることを知らない。
その後は車内で友人と相手が知らない単語でしりとりをしたり、即席でクイズを出したりしながら2時間ほどかけて朝に集合した場所へと戻っていった。