コムギココメコ

忘れてもいいことを書くので不備忘録

【E-15 メゾン文芸部】第25回文学フリマに出店します

 本を出します。うおー本を出すぞ。

 

2017年11月23日(金)に行われる第25回文学フリマにて、『メゾン文芸部』というサークルで小説合同誌『Novels for Credits』、短歌集『点Nより/点Gから』を頒布いたします。

 場所は【E-15】です。

 

・『Novels for Credits』について

f:id:komugikokomeko:20171118131253j:plain

 「学生」をテーマにした総勢6人(1人爆死予定)による小説合同誌です。小説が7本載っています。

 価格は500円です。

 かなり方向性の違う小説が揃いました。小説ではない人もいます。小説は一人ひとり定義が違います。それだけバラエティには富んでいるということです。

 私は米野米粉という名義で、『図書館について知っている二、三の事柄』『The Disintegration Loops』『世界の中心で遺灰を投げる』の3本を書きました。3つともテイストは異なっていると思います。最近は短歌を詠むことが多く、小説を書くことも1年ぶりくらいでしたが、楽しく書けました。割と面白いと思います。

 

  この本を読んでほしい。しかし、それは良い動物だ。

                       (『The Disintegration Loops』より)

 

・『点Nより/点Gから』について

f:id:komugikokomeko:20171118131316j:plain

 私は米粉という名義でTwitterに住んでいますが、橙田千尋という名義で短歌をやっていることもあります。

 『点Nより/点Gから』では、私が2015年11月から2017年10月までに詠んだ441首の中から、72首を選んで載せました。途中で環境の変化があったので、こういうタイトルになっています。

 言わば名刺代わりの短歌集であり、履歴書代わりの短歌集でもあります。本人が言うのもなんですが、面白いと思います。

 価格は200円です。

 

掲載されている短歌を2つだけ載せます。一例です。

 

死にたいも4文字変えればからあげになるだろまだかからあげはまだか

 

この俺の生きた軌跡がいくつかのフリー素材で再現される

 

 文フリに来る皆さんには、是非手に取っていただけると幸いです。人間は常に変化するので、これと同じものは二度と読めないと思います。2017年現在です。

 また、当日は空き瓶歌会という新潟で定期的に行われている歌会のフリーペーパーを持っていきます。私も歌会に参加したことがありますが、ゆるっとしていて雰囲気の良い歌会でした。何が自由なのかは皆さんで考えてみてください。

 

 繰り返します。【E-15】、メゾン文芸部です。

 是非是非よろしくお願いします。

短歌(391~400)

 不定期に行われる短歌の時間である。

 Twitterに貼り付けた短歌が400首にもなった。かなり飽きっぽい性格である私にとって、これは快挙である。数年前に買った将棋の本はどこかに行ってしまい、将棋は結局上達しなかった。短歌も上達しているかは分からない。

 今回は7月中旬から下旬までに詠んだ10首である。日をおいてから見てみると、満足できるものと全然ピンとこないものの差が激しい。自分が納得していないもので他人が納得するとは思えないので、読み返した時に満足できるものを多く作っていきたい。「もう二度と~」はTwitterでいいねが多くついた。ボタンを押してくれることは嬉しいことである。

 

【391~400】

陰日向柄した猫が逃げていく まだ太陽に嫌われている

 

「またお越しくださいませ」のせの音に背中を押され歩くビル街

 

この星で二人だけだね校庭ではしゃぐレジ袋を見てるのは

 

夕食後すぐ寝てしまい目覚めたら足だけ牛の柄になってた

 

夜明け前通る新聞配達の世界に俺は登場しない

 

もう二度と会うことのない友達のセーブデータを今年も残す

 

痛いよと歯医者に伝える左手にハイタッチしてみたら世界は

 

前世での俺への恨みを晴らすため激辛料理として蘇る

 

「私って天然だしさ。知らないの? 天然準2級も取ってるし」

 

もし君がシャイでなければ雨音の音程だって気づけなかった

 

 

 次回もよろしくお願いします。

意味・無意味・超意味

 最近の動きについて話します。あと自分がどんな文章を書く人なのかを再確認したいと思います。記憶喪失だと思われます。

 

 私は糸ようじを使ってハープを作るのを生業としている。ビッグサイトで展示会があり、その関係で東京に行くことになった。新幹線をつかったのだが、初めて乗ったときのような感動はなくなってしまった。慣れると感受性がどんどん薄れていく。ただただ悲しい。

 新幹線に乗った時はグミを食べる。そういう宗教だからだ。コーラアップを食べながら、体は何もしなくても東京へと進んでいく。

 普段ならストレートに東京に向かうのだが、今回は友人と会う約束があるので途中で降りる。ラーメンを食べるのだ。降りようとしたとたんにイヤホンが断線する。世界が右耳だけになってしまい、テンションが下がる。

 駅に向かうと友人が車で迎えに来てくれた。友人の話だと第一候補は定休日だという。第二候補に向かうが、そこも定休日で、第三候補へと向かう。人生である。

 第三候補は開いていたので、中に入る。当然の結果としてラーメンを食べる。美味しかった。

 突然だが、食べログの中高年レビュアーあるあるを発表する。どの曲に乗せるかは各自で決めてください。

 

「一人称に小生使いがち」

 

 以上です。

 ラーメンを食べ、電車で東京に向かう。ほぼ寝ていたので、気が付いたら新宿にいた。とりあえず新宿付近のビジネスホテルにチェックインを済ませる。部屋に着き、とりあえずテレビを点けた後、トートバッグを取り出し、必要なものを詰める。腸詰めをしている人はどういうことを考えているのだろうか。分からない。全てが分からない。

 ホテルを出て、新宿の紀伊国屋に行く。短歌集1冊と、短歌に関する本1冊と、現代詩手帖を2冊購入する。好奇心はあるので、詩も頭に詰め込んでみようと考えている。腸詰めをしている人はどういうことを考えているのだろうか。分からない。全てが分からない。

 9月に入ってから短歌を見直しを図った。惰性で作ってしまうことが幾度となくあったので、しっかり時間を作って詠むようにした。また、何かしら個性をつけようと無理にはりきっていたが、個性というものは自分ではなく他人が判断するものだと気付いたので、変に狙いに行くのはやめた、そうしてできた短歌は8月までと何かが変わっているかもしれないし、何も変わっていないかもしれない。Twitterに貼り付けている短歌を見てほしい。文フリまであと約2か月半だ。

 友人と夜ごはんを食べるため、待ち合わせ場所に向かう。友人はお腹一杯でほとんど何も入らないとのことだった。晩御飯とは何か考えさせられる。

 友人と合流し、適当に彷徨った後、友人が知っていたレストランに入る。私はハンバーグを食べた。じゃがバターが美味しかった。友人は申し訳なさそうにアイスを食べていた。アイスは申し訳なく食べたらいけないと思う。

 友人と別れ、ビジネスホテルに戻る。寝るまでの間、ひたすらテレビショッピングを見る。ここ1,2年、テレビショッピングばかり見ている。毒にも薬にもならず、何も考えないで良い時間。ただひたすらに意味のない時間。テレビショッピングを見ることは、私にとって意味のない行為ことだ。しかし、1番楽しい行為の1つでもある。見すぎて寝不足で仕事をする羽目になると、うっすら分かっていながらもやめられない。

 社会は意味にあふれていて、苦しい場所である。意味を超える何かが欲しい。意味を超えた世界、超意味の世界に行きたい。しかし、行き方が分からない。分からないので、短歌なり小説なりを作っている、小説は最近作っていない。時間が欲しい。意味を超えるための時間と、無意味に浸る時間が欲しい。1日が200時間になれば良いと思いかけたが、そうしたら意味のある時間も何倍にも増える。しまったな。

短歌(381~390)

 2週間ぶりの、自作短歌を振り返るコーナーである。6月下旬から7月中旬あたりに詠んだものになる。少し詠むペースが落ちた。

 前回よりは鬱々とした短歌が減っている。並べて見てみると、納得できるものと、これは惰性で作ってしまっている気がすると思うものがある。あとから読み返して納得できるものを作っていきたい。また、「地図アプリの~」という短歌は、他の人から自分が思いつかなかった解釈をもらい、「そういう読み方もできるのか」と勉強になった。思い入れもある。

 

【381~390】

もし俺がグラハム・ベルなら電話史に残る一言目があっあっあっ

 

弾丸の右目に映る夕焼けはこれから見る血の色より赤く

 

逆上がり初めてできた日をもってタルトタタンとして生きていく

 

「あれ取って」あれが分からずGoogleの翻訳機能とりあえず見る

 

中学で神童と言われた奴がバイト先で作ったチャーハン

 

これ以上近づくんじゃねえ人質がキラキラになっちまってもいいのか

 

食べないでなのか食べてほしいなのか からあげくんの目だけが頼り

 

地図アプリの私はカフェの中にいる 雨に打たれるわたしを置いて

 

新幹線からフジイサン見えるよと フジイサンは白髪だったね

 

時が過ぎ枯れてしまったレシートだ スイートブール2個買ってんじゃねー

 

 

 次回もよろしくお願いします。

偏った中古CDショップ巡りのすすめ(エレクトロニカ・テクノ・ハウス・ポストロック中心)

 私にとって東京に行くということは、中古のCDを買いに行くというのとほぼ同じ意味合いをもっている。地方にはあまり大きい中古CDショップがなく、仮にあったところでジャンルによっては全然収穫がないときもしばしばある。

 中古CDショップに行くのは、安く買えるからという理由もあるが、思わぬ掘り出し物に会える可能性があるという理由も大きい。また、amazonでは定価の在庫がなく、5千円からひどいときには数万円と足元を見たような値段設定がされているCDが、安価で手に入ることも理由として挙げられる。

 今回は自分がいつも東京でCD集めをしているときのルートを記してみる。お目当てのCDが見つからない方、もしかしたら見つかるかもしれないですし、見つからないかもしれない。それが人生である。また、有名な中古CDショップしか紹介できないので、そういった類のお店はBOOKOFFしか知らないという方がメインターゲットになる。また、私はテクノ・エレクトロニカ・ポストロックなどが好きなので、視点に偏りがあると思うが、そういう生き方もあると思ってほしい。他ジャンルはあまり詳しくないので語りえぬものに関しては沈黙したいと思う。

※テクノ・エレクトロニカ・ポストロックが強い都内の中古CDショップを知っている方、教えていただけると助かります。まだまだ強くなりたいんです。

 

ディスクユニオン

 都内に数店舗ある中古CDショップ。BOOKOFFだとあまりお目当てのCDがないなと感じたら行ってみるといいかもしれない。また、新宿、渋谷、御茶ノ水などはジャンル特化のフロアもある。また、会員登録をすると在庫検索ができるらしいので、ある程度ほしい商品の目星をつけていくこともできる。値段的には1000円~2000円あたりが多い感じ。

 次に行ったことのある店舗の紹介をしていく。

 

1.ディスクユニオン新宿

 まずロック・ジャズ・クラシック・クラブミュージック・昭和歌謡など、ジャンル特化のフロアの多さが特徴として挙げられる。その分お店も点在していて、どこにあるか迷うこともしばしば。とりあえず、ジャンルがいまいち分からない場合、新宿中古CDセンターに行っておくと無難。

 インディ・オルタナティヴロック館はインディーロック・ポストロック・エレクトロニカが割と揃っているイメージ。結構重宝している。新宿クラブミュージックショップはヒップホップが中心で、テクノ・ハウスは渋谷や下北沢(後述)のほうが強い気がする。

 

2.ディスクユニオン渋谷

 渋谷中古センターは新宿より欲しいCDの発掘率が低い気がする。おすすめは渋谷クラブミュージックショップで、結構掘り出し物が見つかる(個人的な話だがJan Jelinekの『Loop-Finding-Jazz-Records』というamazonで買うと4500円、新品だと15000円弱するアルバムがあるのだが、1200円で発掘できた)。テクノ・ハウスのアルバムを探している人はルートに入れておくと良いことがあるかもしれない。インディーロック・ポストロックは発掘率が低めな気がする。

 

3.下北沢クラブミュージックショップ

 HIPHOPの品ぞろえが良い。テクノ・ハウス・エレクトロニカもまずまず(なぜかオウテカのアルバムが大量にあった記憶が)。クラブミュージック系をざっくり探しにいきたい人は、渋谷→下北沢というルートを活用するとホクホクになれるかもしれない。

 

レコファン(渋谷BEAMS店)

 渋谷にある中古CDショップ。1店舗にあるCDの多さはおそらくここが1番だと思う。多さゆえに、かなり所狭しとCDが置いてあるので、CDを探していると頭がクラクラしてくる。日本のクラブミュージックの棚は割と探していたCDが多かった(他のところではほとんど見つけられなかったRIOW ARAIのアルバムは大体ここで揃う。なぜだろう)。価格帯はディスクユニオンより高め。

 

③ジャニス(2号店・神保町)

 メインはレンタルCDショップ(東京在住の方は借りられるCDの種類がものすごいので行ってみたほうがいい)だが、中古CDも2号店で取り扱っている。邦楽は割と種類が多かった記憶がある。値段は少し高め。

 

番外編 渋谷・新宿TSUTAYA

 安く済ませたいならレンタルもおすすめである。そこそこ有名どころのアルバムはこの2店舗に行けばほぼ借りることができる。また、気になってはいるけど買うとなると優先順位が下がるアルバムを借りたり、ジャンル・アーティスト開拓などもお手頃価格でできる。郵便返却ができるので、遠くから来ていてもOK。渋谷・新宿片方にしかないアルバムも存在するので、両方言っておくとCD発見率が上がる。

 

 他にもいろいろな中古CDショップがある。気になったら入ってみると、ずっと探してたアルバムと奇跡の邂逅を果たせることもある。ジャンルが決まっているのであれば、そこに明るいお店に集中的に行くのもいいし、特に買うものを決めないで巡ってみるのも良いだろう。ネットの通販や音楽アプリも良いものだが、自分が欲しいものを記憶していないといけない。しかしCDショップでは、「頭の片隅にしまってあった、欲しかったアルバム」を見つけ出すことができる。それを楽しみにして色々お店を巡っていると、あっというまに時間が過ぎるのだ。

 欲しいアルバムがあるみなさん、中古CDショップを巡るのも楽しいですよ。

 

短歌(371~380)

 大体2週間ぶりの短歌のお時間である。6月中旬~下旬にかけての十首である。

 短歌を並べていくと、なんとなくこのときの精神状態が分かってくる。この時期の十首のほうがやれ墓石だの、自殺装置だの、殺すだの、物騒な単語が多く、ダウナーな短歌になっている。また、地方都市という舞台を短歌に反映させたいなと強く思っていた時期でもある。背景である。

 

【371~380】

ああ俺は夢の中でも半額のパック寿司を嬉しそうに買う

 

日曜のBOOKOFFにて人々は墓石(ぼせき)のようにただ立ち尽くす

 

また1つ自殺装置が作られた都市で今日もまだ死なないでおく

 

革命のしおりに付け足してください「多めに靴下を用意する」

 

中吊りの健康特集見る僕は血栓として地下鉄にいる

 

夏というものが昔はあったのか 博物館の麦わら帽子

 

難しい顔をしている先生が真っ先に見る校庭の犬

 

ああ叔父は死語の遺骨を大切に抱きしめながら生きるのだろう

 

脳に住む画家なら黒いキャンパスで朝方俺を殺す絵を描く

 

ピチカート・ファイヴにデートもしないでと急かされながらイオンモール

 

 

 次回もよろしくお願いします。

好きなアルバム紹介その10『愛の休日』

 不定期で好きなアルバムを紹介しているシリーズ、第10弾である。

 

 日常生活だとあまり好きなアーティスト予備軍を発見できる機会は少なかったりする。外で様々な音楽を聴く機会は意外に少なく、お店に行くと有線が流れているときがあるが、ほぼ最新のヒット曲なので、自然と情報収集の網目が荒くなってしまいたくさんこぼれてしまう。そのため、好きなアーティスト予備軍がどこかに隠れていないか、よくYoutubeを使って曲を聴く。この方法が1番手っ取り早いと思う。

 アルバムを買おうとするとき、意外にハードルがあるなと思う。借りられるのであれば借りてしまうし、数千円をかけてあまりしっくりこないと結構ショックである。そのため、気になったアーティストの曲を何曲も聴いて、このアーティストならアルバムを買っても後悔しないなと自分の中で結論が出てから、好きな曲が多く入っているアルバムを買うことにしている。

 例外的に、一聴き惚れをした曲があるから、その曲を聴きたいがためにアルバムを買うときもある。ばっちりハマる曲は意外に少なく、イントロは好きだけどサビはあんまりだったり、好きな曲調だけど長すぎたりと、何かしら引っかかる部分があったりするときも多い。

 前置きが長くなったが、今回は一聴き惚れで買ったアルバム、柴田聡子『愛の休日』を紹介していきたい。

愛の休日

愛の休日

 

 『愛の休日』はシンガーソングライター、柴田聡子の4枚目のアルバムである。

 まずはこの曲を聴いていただきたい。


柴田聡子「後悔」(Official Video )

 

 滅茶苦茶良い曲じゃないですか???  序盤・中盤・終盤、隙が無いと思う。こんなポップで爽やかな「後悔」、なかなか存在しない。個人的にはこの曲が2017年に発表された世界中の曲の中で1番好きな曲だ。春っぽい曲調に、少し上ずった声とフルート、合いの手とコーラスが重なってポップさが弾けている。この曲を聴いた次の日にタワレコにCDを買いに行った。それほどにもストライクゾーンど真ん中の曲だった。

 アルバムで注目したいのは「歌詞」である。この人のすごいところは、平易な言葉で心に引っかかる部分を作り出すところである。等身大の言葉に徹しすぎると言葉が引っかからないで通り過ぎて行ってしまうし、かと言ってやりすぎると、歌詞ではなく単語の羅列になってしまう。平易な言葉を使って心に引っ掛かりを作るのは、かなり難しい。

 例えば、「あなたはあなた」という曲に出てくる、

「胸のつかえに目薬さしてくれたあなたと観覧車」

という歌詞。「胸のつかえ」に「目薬」をさすという比喩に一瞬引っかかりを感じる。胸のつかえに目薬をさすことは正しいのかと思う。しかし、心にすっきりしない何かがあり、それを取り除いてすっきりとした気分にしてくれるという感情を表すのに目薬は最適解だと思う。胃薬とかだと何も引っかからない。

 他にも「赤いソファーが届くよ 畳に置いたら変かな?」(「後悔」)、「心臓のはやさに電車が追いつく」(「遊んで暮らして」)、「いっちょまえに いきぬきしすぎ せいせいしすぎて こわい」(「さばーく」)など、デペイズマン(ある対象に全く状況・環境の違う別の対象を組み合わせて違和を作り出す手法)を使ったり造語を作り出さなくても、心の引っかかりが作れるのはすごい才能だと思う。ちなみに私が好きな歌詞は「ああ、バッティングセンターで スウィング見て以来 実は抱きしめたくなってた」(「後悔」)、「温泉が出るんだ センスだけで掘ってやんだぜ」(「さばーく」)である。

 アルバム自体には弾き語りとバンドチックな曲が半々、最後だけ少し毛色の違うマシンビートっぽい曲が入っている。そこに歌が入ることで、何とも言えないリアルを片足だけ抜けたような世界観が生み出されている。

 無知であるために曲の音楽的な構成について話せないのと、本当に良いものを前にした時の語彙力の低下により、伝えきれない部分もあるが、良いアルバムであることは確かだ。みんな買いましょう。

 

【トラックリスト】

1. スプライト・フォー・ユー
2. 後悔
3. 大作戦
4. あなたはあなた
5. 天使を見てる
6. 遊んで暮らして  
7. ゆべし先輩  
8. 思惑
9. 忘れたい
10. さばーく
11. リスが来た  
12. コーポオリンピア
13. 愛の休日

 

 


柴田聡子「ゆべし先輩」(Official Video )