コムギココメコ

備忘録と不備忘録を行ったり来たり

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【印象に残った短歌】どこまでが夢で、あそこまでの梅、ここから桜。さくらがきれい。/山中千瀬

どこまでが夢で、あそこまでの梅、ここから桜。さくらがきれい。 /山中千瀬『さかなのぼうけん パート2』(『率 8号』、2015.5.4) 夢と現実、そしてその狭間を想像させてくれる歌だと思う。 まず<どこまでが夢で、>で夢の存在と、現実の存在、そしてそれ…

吉澤嘉代子『サービスエリア』をよく聴く/スリップダメージを減らす

2月26日(金) 吉澤嘉代子『サービスエリア』を最近よく聴いている。 www.youtube.com サービスエリア(初回限定盤) アーティスト:吉澤嘉代子 発売日: 2020/11/25 メディア: CD 途中からドラムが入ってくるところや、Bメロで声に力が入ってくるところのスピー…

乗代雄介『最高の任務』を読んだ

2月18日(木) 乗代雄介『最高の任務』を読み終える。ブログは時々読んでいたが、小説を読むのは初めてだった。 最高の任務 作者:乗代 雄介 発売日: 2020/01/11 メディア: 単行本 この本には『生き方の問題』『最高の任務』の2つが収録されている。 『生き方…

【短歌の紹介】ステンレスのシンクがきれい ほんとうは二十世紀はなかったんだね/宝川踊

ステンレスのシンクがきれい ほんとうは二十世紀はなかったんだね /宝川踊『サイダー』(『率 8号』、2015.5.4) 短歌で見かける構造として、「<言葉A>・一字空け・<言葉B>」が挙げられる。言葉Aから言葉Bへ進むとき、視線は一字空けを跳びこえていく。…

記録が引っ張り上げる記憶

1/18(月) 日記を書くためのメモには、「全てがわるいところへ向かっているのでは?という不安」とだけ書かれていて、その前後の文脈に関しては全く分からない。 気分の浮き沈みが激しいタイプなのだが、楽しい方向へ気分が振れることが年々少なくなってい…