コムギココメコ

備忘録と不備忘録を行ったり来たり

短歌(311~320)

 最近作った短歌を10首並べた。最近は忙しく、短歌を作る頻度が減ってきている。こういうときこそ作っていかないと、そのうち何もしなくなり、死んでいくことになる。忙しい時こそ趣味をやることを忘れないようにしたい。

 

【311~320】

素晴らしいデザインですね5枚ほどテプラを貼ってよろしいですか

 

まだ千羽折れてないからもう少し病んでていいよ クラス一同

 

※広場でのスケートボード・バーベキュー・野球・ヌチャウペャウは禁止です

 

寒いのに半袖短パン少年は前世で罪を犯したのだろう

 

正直なことは褒めますでも斧を13回も落とすか普通

 

ライオンもゾウもキリンも見られない動物園のような青春

 

積み上げたものはないのに崩された気がして怒るふりをしてみる

 

心臓が燃えるゴミだということを知ったよ僕は人間でした

 

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大福の中は思想で満ちている この世は全て終わるためにある

 

この次もよろしくお願いします。

読書感想文その12

中島国章『プロ野球 最強の助っ人論』講談社現代新書

プロ野球 最強の助っ人論 (講談社現代新書)

プロ野球 最強の助っ人論 (講談社現代新書)

 

  私はプロ野球が好きである。プロ野球ファンは贔屓の試合結果を見て一喜一憂する(ちなみに私は横浜DeNAベイスターズのファンである)。

 チームには毎年新しい選手が加入することになる。その中には外国人選手が含まれる。外国人選手の良し悪しでチームの順位は上下することになる。戦力の穴を埋めるために獲った外国人選手が、さらに穴を掘っていくような展開になれば、なかなかAクラス入りするのは難しい。

 この本はアレックス・ラミレス(現DeNA監督)やロベルト・ペタジーニ(元愛妻家)をスカウトしてきた中島国章氏による助っ人論である。長年通訳やスカウトをしてきた経験から、日本のプロ野球で活躍する助っ人と活躍しないいわゆるダメ外国人の特徴を実例を挙げて紹介しつつ、スカウトの裏側について語っている。

 私はメジャーリーグやある程度実績を残していないとなかなか日本で活躍することは難しいと考えていたが、この考えは半分しか当たっていなかった。外国人野手の場合、メジャーリーグで「ウォーニング・トラック・フライ・ボール・ヒッター(フェンス手前で打球が失速するバッター)」でも、日本で通用すると中島氏は主張する。日本で活躍したアレックス・ラミレスもウォーニング・トラック・フライ・ボール・ヒッターだったらしい。スカウトならではの視点があるのだなと感心した。

 また、性格はやはり重要らしい。確かに、正確に難がある外国人選手は、なかなか活躍していない場合が多い。活躍していても、あまり円満に球団と別れることがないように思える。家庭環境まで調べ上げるスカウトの用意周到さがあって、初めていい外国人を獲得することができるのだろう。

 若干手前味噌が鼻につくこともあるが、通訳・スカウトという視点から見た外国人選手論は説得力があると思う。プロ野球好きの方なら読んで損はないだろう。

 

吉本隆明共同幻想論河出書房新社

共同幻想論 (1968年)

共同幻想論 (1968年)

 

  基本的に読みたい本を読もう、というスタンスで私は読書をするのだが、時々他の人に本を進められることがある。『共同幻想論』も他の人からの勧めで読んだものだ。

 この本は1968年に出版されている。今は2017年だから約50年の歴史がある。Wikipediaによると、全共闘世代に熱狂して読まれたらしい(Wikipediaなので本当かどうかは不明)。全共闘世代とは学生がめちゃくちゃアグレッシブだった頃の世代である。この頃の話は歴史として見ると面白く、思想として見るとよく分からない。Youtubeに1970年頃の日本大学の学生たちの記録が転がっていたので見たことがあるが、映像としては面白かった。

 『共同幻想論』の話に戻る。感想を端的に述べると、半分も理解できなかった。簡単にこの本について紹介すると、国家などの共同体は人々による幻想であるということが語られている。なるほどなあと思う部分もいくつかあったが、文章が難しく、哲学などの知識があまりない私にはついていくのが厳しかった。

 また、この本では『遠野物語』や『古事記』が多数引用されているので、2つの本を読んでいたほうが理解が深まると思われる。

 「共同幻想」という概念はある程度共感できるが、いかんせん話題が高度すぎるため、軽はずみに読むと挫折する可能性が高い。ある程度哲学書や思想書を読破してから読んだほうが理解できる部分が多くなるだろう。私はただ読んだだけになってしまった。わたしゃ知識が欲しいよトホホ……。

 急にちびまる子ちゃんが乗り移ってしまった。余談だが、この本を勧めてくれた方に読んだことを話すと、「私もあまり理解できていない」と言っていた。その方は私より年上で、知識も私より多く搭載しているので、私は安心してこの本を図書館に返した。図書館最高! 1番好きな公共施設です!

生まれたての小鹿、採血と戦う

 今回は最近の出来事について雑に書きます。

 

 血が苦手だ。血の話をされると体から力が抜けてしまう。血の気が引いて体が冷たくなっていくのが分かる。

 この体質は普段の生活に関してはあまり悪い影響を及ぼさない。しかし、我々はどうしても血と向き合わなければならない時がやってくる。

 例えば免許を取るときに、3時間くらい応急救護の講義を受けることになる。Radioheadのセカンドアルバムにいたあいつに口づけをしたり押したりすることになる。その中で止血法という話があった。頭では考えないようにしていても、帰って鮮明になってしまうのが人間の弱いところである。体の力が抜け、気分が悪くなり、生まれたての小鹿みたいになってしまった。「生まれたての小鹿」という表現はよく使われるが、実際に生まれたての小鹿を見た人は少ないだろう。近所に生まれたての小鹿を見せる施設がほとんどないことが原因である。ラーメン屋を多く作る余裕があるのなら、生まれたての小鹿を見せる施設の1つを作ってもいいのではないだろうか。

 また、献血という単語にも弱い。血を抜かれることはかなり恐ろしい行為だと思ってしまう。献血をするとお菓子やジュースがもらえるらしいが、私にはできない。スーパーでお菓子やジュースを買うことになる。

 先日採血を受ける機会があった。死刑宣告のようなものである。私は幼いころに血液検査を受けたとき、自分の血を見てパニックになってしまった。それがトラウマで血液に関してかなり恐怖を覚えてしまった。この文章を書いている最中も左足が冷えていくのを感じる。私は何と戦っているのだろうか。自己表現と承認欲求の闇は深い。

 緊張でうまく呼吸ができない中、採血が迫ってくる。アルコールで湿ったガーゼで腕を拭かれたとき、首に縄をくくられたような気分になる。そして採血が始まる。私は必死に外を向き、色んなことを考えて恐怖を打ち消そうとしたが、なかなか上手くいかない。口の中に唾液がたまっていくのが分かる。時間がスローになっているような気がする、いや、遅くなっていたに違いない。時間にして1分もかかっていないのだろうが、私には数時間のように感じられた。この感覚を使えば、1日は数年ぐらいの感覚になるし、30日の懲役は720年になる。痛みはほとんど感じなかったが、精神はズタズタである。

 地獄の時間が終わり、再び血圧を測る。手に全く力が入らない。えずきながらも血圧を測り終え、看護婦さんのところに報告に行ったところで目の前が真っ白になってしまった。血圧は40近く下がっていた。

 その後、1時間近く血圧が戻らず、横になる羽目になった。起き上がれるようになった後も1日調子が戻らず、なぜか腹を下していた。

 ネットで調べてみると、私の起こしたものは血管神経迷走反射と書かれていた。自律神経の問題らしい。ネットの記事も鵜呑みにできないので、本当に正しいかどうかは不明だが、今回の症状と血管迷走神経反射でヒットする情報がほぼ一致するので、今のところはそれを信じている。次回から横になって採血を受けよう。

 この出来事で、私は献血を受けることがほぼ不可能なことが分かった。自分でジュースやお菓子を買うことにしよう。人から無料で貰ったものほど美味しいものはないけども。

 

 メモ書きとして、2017年に買ったもしくは借りたアルバムを以下に記す。

想い出波止場『水中JOE』

The Avalanches『Since I Left You』

STUTS『Pushin'』

The Cinematic Orchestra『Everyday』

Amon Tobin『Bricolage

麻薬大学大麻学部電気メーターぐるぐる回る学科 卒業

 最近起こった出来事について雑に書きます。

 久しぶりにお酒を飲んだ。私はあまり1人でお酒を飲む必要を感じていないため、飲み会がある時しかお酒を飲まない。スーパーでお酒を買ったところであまりいい体験にはならない気がするため、毎回ミスターイトウのチョコチップクッキーをむしゃむしゃと頬張ることになる。

 お酒を飲むと多少喋る頻度が高くなるが、笑ったり怒ったり泣いたり絡んだり公園で全裸になったり灰皿でお酒を飲むことを要求することはない。多く飲めば飲むほどダウナーになっていく。ヘロインと同じだ。私はヘロインについてはよく分からない。大学は大麻を専門にしていたからだ。室内で大麻を栽培すると尋常じゃないくらい電気メーターが回るらしいが、最近は細工をして対策しているらしいので注意が必要である。理性は破壊されないが足が破壊されるので。真っすぐ歩くのが困難になる。

 理性を取っ払うほどお酒を飲みたいかと言われれば否である。そのお金で美味しいものを食べたほうが生活水準は上がるはずだ。お酒はコミュニケーションの武器の一つである。こん棒と一緒だ。

 先日駅前で酔っ払った中年数人が互いにキスをしているのを見た。もしかしたら狸に化かされているのかもしれない。このようになるのならお酒は一生飲まなくていいのではと思ってしまった。みなさん、大麻をやりましょう。

 最近シティボーイズにハマっている。元々名前だけは伺っていたのだが、映画や演劇などといった長時間見る行為ができなくなってしまった(なぜ何時間も動かない必要があるのか疑問に思ってしまった)ので、記憶から薄れていったが、Twitterで名前が出てきたので、リハビリもかねてインターネットの海に沈んでいる動画を見た。結果として、なんでもう少し早く見ておかなかったのかと公開した。もしレンタルされているのなら借りに行こうと思う。置いていなかったら買おう。誰か1番最初に見るのに適した公演を教えてください。私は影響を受けやすいタイプなので、その後に作るもの(小説など)に影響されそうな気がする。

 最近は小説を書いていないので、そろそろリハビリも兼ねて書いていこうと思う。今年はどこか外部の世界に小説(同人誌)を出す予定なので、練習していかなければならない。今考えているテーマは、暴力で勝つ麻雀小説だ。麻雀メインの作品は大体イカサマか特殊能力チックなものが出てくるが、私は1番暴力が強いと思っている。みなさん、暴力をしましょう。

好きなアルバム紹介その9『水中JOE』

 音楽には分かりやすいものと一聴すると全く訳の分からないものが存在する。分かりやすいものと分からないものの優劣はつけがたく、それぞれの概念で良いものもあり、悪いものもある。今回は全く訳の分からないと感じたアルバムを紹介することにする。想い出波止場の『水中JOE』である。

水中JOE (HQCD)

水中JOE (HQCD)

 

  暗いところで多重露光撮影されたゴルフのワンシーンという、ジャケットもこのアルバムの訳の分からなさを増長する一因になっている。

 まず、ジャンルを述べておく。ジャンルは「???」である。ギターが激しく鳴るが、ロックでもパンクでもない。ポップではもちろんない。ジャンル不明の音楽と言わざるを得ない。

 アルバムを再生してみる。1曲目は「22次元」という曲だ。刀を抜いたような音が流れ、水中にいるかのような音響で始まる。ノイズが入り、一体何だろうと思っていると、いきなりラップのようなものが流れ出す。はて、と思っているといきなりYes(有名なプログレのバンド)の『Close To The Edge』が耳に飛び込んでくる。やがて奇声が混じり、「取り返しのつかない重大な!」と声が放たれると同時に一瞬静かになる。それもつかの間、また音の洪水である。最後は洪水と共に、「物を投げないでください」という声が近づいてきて、いきなり事切れる。1曲目だけでポケットに入らないくらい疑問符を押し込まれてしまう。

 2曲目の「サムライ ACID CONTEMPORARY」はギターが中心の曲だが、いきなり奇声が入り混乱する。ここらへんで、このアルバムは最後まで訳が分からないで終わるのではと不安になってくる。

 時々気の抜けたような歌モノが流れてくるものの、水中で声を出しているだけの曲もあり、その後も曲とは言い難い何かが流れ、最後は水のゴボゴボとした音が流れてアルバムが終わる。最初から最初まで「意味が分からない」ことだけは一貫しているが、それ以外の一貫性は皆無に等しい。

 しかし、音の打ちのめされることは確かだ。こんなに意味や説明を拒否するアルバムはそうそう無いのではと思う。もしかしたら作者の山本精一氏(元ボアダムスのギター、ボアダムスについてはほとんど知らないので沈黙する。羅針盤ROVOというバンドでも活躍しているらしい)にも説明ができないのかもしれない。

 「こんなの音楽じゃない!」と思う人もいるかもしれない。しかし、謎の感動と呆然とした気持ちになる人もいる。私もその1人だ。良いと思う人もいるし、悪いと思う人もいる。お前の思った通り聴けばいいのだ。

 

【トラックリスト】
1. 22次元
2. サムライ ACID CONTMPORARY
3. BLUES FOR TURN TABLE
4. ROUTE 99999
5. 水中JOE
6. 中核
7. SHOOTING DUB
8. 太っ腹(玉砕ワルツ)
9. ハウ
10. N.C.C.P1701-1
11. 第三ロック
12. IN
13. SEA MONK

 

www.youtube.com

短歌(301~310)

 短歌の時間です。

 

 Twitterにアップした短歌を10個並べています。気に入ったものがあればうれしいです。

 

【301~310】

丸暗記しなくていいお前だけの七草をあらんかぎりに叫べ

 

床板の木目が君の笑う顔そっくり他は全てあとがき

 

くたびれたアダルトビデオに映されたサラダの緑だけが真実

 

遠足のおやつは500円までです猫は3匹まで認めます

 

家庭科をまじめにやってこなかった君が作ったエロいみそ汁

 

自転車のカゴいっぱいに詰めこんだ春の匂いをひったくられて

 

神様よ私のもとに帰りなさいホットミルクがさめないうちに

 

下々の者に教えてあげたいな神が作ったカレーの味を

 

絶対に絶対絶対絶対に絶対絶対絶対お前を

 

お前らが静かにするまで先生は502回も瞬いたんだぞ

 

 次回もよろしくお願いします。

お寿司ノート(1月)

 1か月前までお団子が大好きで、そればっか毎日毎日食べてたけど、最近は食べなくなりました! 卒業の季節も近いもんね。そろそろ他のものも食べなきゃいけないし、遠いところに行かなきゃいけないし。

 昨日は回転寿司に行きました。近くに3つくらい回転寿司屋があって、どれもアピールがすごいんだけど、厳正なるジャンケンでスシローに行くことになりました。ちなみに私はくら寿司派です。みなさんはこしあん派ですか? つぶあん派ですか? 平日に行くとかけうどんが130円で食べられるから、毎回食べてる気がするな。私にとってくら寿司はうどんを食べに行く場所になってる。うどんの専門店で食べるうどんと、サイドメニューで食べるうどんって、なんか違うよね。

 スシローではかけうどんを頼まないことにして(くら寿司のかけうどんが好きなのに、スシローのかけうどんを食べたら浮気になってしまう。そういうのは良くない)、いろいろ麺類を見た結果、さば何とかカレーつけ麺(正確な名前は忘れてしまいました)を頼むことに決定。全部食べるとお寿司が食べられなくなってしまう気がしたので、サワムラーさんと半分こに。

 座った席がレーンの下流だったから、見えててもなかなか注文した物がこない。いつまでもどきどきしてるのは体に悪いのであまり見ないようにしてました。そのうちカレーtukemen(変換が上手くいかない)が上流からのっそりみえてきて、ゆっくりゆっくり川を下ってきました。チャイムの音と共にカレーつけ麺を水揚げして、一回まじまじと見ました。なぜかシャリが乗っていました。うーん不思議だ。

 とりあえず麺をカレーの汁にひたして、服にかからないようにちゅるちゅる。カレー味だ。まぎれもなくカレー味だ。

 たくさんネギが入っていて(私はネギが嫌いです。おいしくない)、嫌だからひたすらどかしていたらサワムラーさんに怒られてしまった……。でも嫌いなものは嫌いだからしかたないと思う。ネギには後で謝っとこう。

 シャリをもぐもぐと食べて、うーんカレーライスだと思ってたら、注文画面に「〆にシャリ!」と映ってビックリ。なんか怒られてるみたいで恥ずかしい。エスパーだったら、私の食べたいものをあらかじめ出しておいてほしい。

 そのあと適当にお寿司を食べて、夕食終わり。外に出ると、まだ雪が隅っこに残ってて、その場所は寒いんだな、雪は孤独を深めないと生きていけなくてかわいそうだとしみじみ……していたら、近くに雑草が生えていたので、もしかしたら喋っているのかもしれないと思うと少し安心。

 でも、雪もあと少しで卒業してしまうんだ。残された雑草は何を思ってこれから生きるのだろう。私には想像もつかない。でも生きていくんだろうな。