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備忘録と不備忘録を行ったり来たり

ラーメンへの戦略変更

7月 その3

 いわゆる二郎系と言われるラーメンを、年に3、4回のペースで食べている。しかし、年々食べられる量が減っていき、それに反比例するように食後のダメージは増え続けている気もする。最後に食べたのは昨年の夏で、中盤からは美味しさは遠くに追いやられ、もはや作業だった。かなり苦しい思いをしながら帰途に着いたのを覚えている。

 もう、美味しく二郎系ラーメンを食べられないのではとも思った。しかしその日のコンディションが悪かっただけの可能性もある。美味しく食べられるかどうかを判定する機会を作り、判断をしたい。そう思い、友人を誘ってラーメン二郎に行くことにした。

 

 今回向かったのは「ラーメン二郎 大宮公園駅前店」だ。ここは小ラーメンだと250gなので、量的には優しい部類に入りそうだ。tabelog.com

 

 店に行くまでに今までの食べ方を振り返っていると、今まで適切な食べ方をしていなかったのではという疑問が生じてきた。

 今までの食べ方は「野菜をほぼ全部食べる」→「麺、時々豚を食べる」→「麺を食べ切ったら残っている豚をたいらげる」だった。しかし、この食べ方にはいくつか問題点が存在する。

 まず、麺はスープを吸う。スープを吸うと質量が増える。質量が増えると苦戦する確率が高まる。対して野菜は麺と比べてスープを吸わないため、質量が増えにくい。大食いでない人間がたくさん食べるには、できるだけ途中で質量が増えるような事態を避ける必要がある。野菜もそこそこに、麺を早めに食べるべきなのだ。また、豚を最後に残しておくと、麺と違ってよく噛まなければならず、野菜と違って密度がある。麺や野菜を食べている途中でテンポよく食べるべきだろう。

 食べ方を今までのセパレートタイプから、三角食べのような形に変えることで、ある程度量があっても美味しく食べ切ることができるかもしれない。友人に考えたことを伝えると賛同してくれたが、なぜ今まで質量が増えやすい食べ方をしていたのかという疑問の色が見えた気もした。

 

 天気が良くなかったためあまり並んでいないと予想していたが、店の前には10人以上並んでいた。30分ほどで店内に入り、「小ラーメン」の食券を購入した。

 カウンターに座り、調理を眺める。器は見えないが、スープや麺を入れているのだろうなというのは手つきで何となくわかる。前に並んでいた人がトッピングを聞かれはじめ、心の中でどういったコールを行うか反芻する。声が私に向けられ、「野菜少なめ」と発した。できるだけ質量は減らしておきたい。

 野菜が盛り付けられ、カウンターの上に自分のラーメンが置かれた。盛りは少なめに見える。目がお腹いっぱいにならずに済んだのは幸いだった。

 とりあえず野菜を少し食べて、すぐ麺を引っ張り出す。俗に言う天地返しをしようとしたが、やったことがないせいか上手くいかない。拙いなりに野菜と麺の位置関係を逆転させて麺を食べはじめる。豚も忘れずに食べ進める。

 しばらくすると麺を食べる時に口に入ってくる野菜の比率が増え始め、終盤に入ったことが分かった。スピードを落とさず食べ続けていると、やがて固形物は消えた。最後に少しだけ水を飲み、店を後にした。水を一気に飲むと後々お腹の中で麺が膨らみ、苦しい思いをする気がしたからだ。

 麺が伸びない食べ方をしていけば、まだある程度二郎系のラーメンを食べられることが分かったのは収穫だった。今回は250gだったため300gはどうか試してみたい。

 

 友人は豚を増やした状態で野菜も増やしたため「失敗した……」と呟いていた。まだまだ学ぶべきことはいっぱいありそうだ。

 

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