野球が好きである。
しかし、実際にやる機会もないので、ゲームで我慢している。
オールGの選手を量産し、最低限の野手、投手を用意し、ペナントを回している。
年間2、3勝できればいい方である。
ここで思うのが、オールGの選手は野球をやっていて楽しいのだろうか、という事である。
オールGの基準は分からないが、おそらくプロ野球の試合に普通の社会人が混ざっているのと同じ感覚だろう。
来る日も来る日も打席に立ち続け、プロの球を空振りし、ベンチへ戻っていく。
これでは楽しくないだろう。しかし、現実も同じものかもしれない。
来る日も来る日も学校や会社に行き、多かれ少なかれ嫌な思いをし、家に戻っていく。
自分もオールGである架空の選手も同じ状況ではないか。
どうすればいいんだ。ファーストベースに聞こう。
あれだけ毎日選手に踏まれているんだ。嫌な思いをしているはず。
しかし、よくよく考えてみると、ファーストベースは誰かに踏まれるのが仕事ではないか。嫌な思いを仕事にしているから、耐性ができているだろう。
この考えを広げるとセカンドベース、サードベースと進んでいく毎に、耐性は強固なものではなくなる。
何故ベースの話をしているんだ。
私含め、普通に生きている人はみんなオールGだろう。
それなら、みんな一緒だから仲良く暮らせるね。
嘘だ。
みんなオールGの訳がない。どうせみんなオールCくらいある。
誰かの失敗を待って、自分の順位を上げていくしかない。プロ野球選手の中に放りこまれたオールGは、そうしないかぎりスタメンを奪えないのだ。
どうでもいいですが、野球をやっているときに鉄棒にぶつかって病院に運ばれたので鉄棒は嫌いです。