2019年リリース。アメリカのロックバンド、Battlesの4thアルバム。主にベースを担当していたデイヴ・コノプカが脱退し、ギターとドラムの二人編成になった。
Battlesの声を担当していたタイヨンダイ・ブラクストンが脱退した後に発売された2ndアルバムの『Gloss Drop』は、多くのゲストが参加した。どういった意図があったのかは分からないが、今回も多くのゲストが参加している。
一聴して気づくのは、ドラムの存在感だ。過去3作に比べてドラムが前面に出ているように思えるし、さらにエネルギッシュなものになっている気がしてくる。
さらにキャッチーさや即効性が向上している。"Titanium 2 Step"を初めて聴いたときは、素直に踊れる音楽になっていて本当にバトルスかと思ってしまうほどだった。1分半弱ほど経ってから流れるリフレインを聴くと、やはりバトルスだなと感じる。
民族的なシンセサイザーと突っ走っていくドラムがアルバムの始まりを告げる1曲目の"Ambulance"、Xenia Rubinosによる力強いボーカルに焦燥感のあるドラムが特徴的な3曲目の"They Played It Twice"、ヒップホップとポストロックを混ぜ合わせた8曲目の"izm"など、印象的な部分が多い。
ポストロック、エクスペリメンタルなどと言われることの多いバンドだが、このアルバムはBattlesの作品の中で一番とっつきやすい、かつバンドの魅力が出ているアルバムだと思う。
Battles - Titanium 2 Step ft. Sal Principato