4月20日(火)
寝不足だったこともあり昼寝をしていて、起きる、再び寝る、再び起きる、再び寝るを繰り返していたのだが、何回目かの起きるのときに、意識はあるのに身体が動かなくなってしまった。動かないことへの不安はあるのだが、もう何回も経験しているので「またか……」という面倒臭さのほうが強い。
「意識はあるのに~」というフレーズをどこかで見たことがあったなと思い、少し調べてみたらHIKAKINの自動字幕で出てくるフレーズだった。
対処法も自力で会得していて、こういうときは一回全身の力を抜いた後、手足にぐっと力を入れる。1回で解けることはなかなか無い。全身の力を抜く→力を入れるを繰り返していると、大体3~5回程度で体を動かすことができ、覚醒状態になる。
この時もう一度寝てしまうと再び意識はあるのに身体が……状態になってしまうので、あきらめて起きることにする。
この現象、オカルト的に言えば金縛りなのだが、医学的には睡眠麻痺と呼ぶらしい。
生活リズムが崩れていると起こることがあるらしい。その日も前述の通り寝不足だった。睡眠麻痺が起こると早く寝て生活リズムを整えないといけないと思うのだが、休みの前の日はダラダラしようという気持ちが強く、夜更かしをしてしまう。休みが飛び飛びにしかないため、なかなかリズムを戻すことができない。2日連続で休みがあることがどんなに良い事なのかを最近は思い知らされている。誰に?
江永泉,、木澤佐登志、ひでシス、役所暁『闇の自己啓発』を読んだ。
いきなり序盤で作者の親知らずの画像が出てきて、迫力がある。
この本の特徴の1つとして、かなりの量の注釈があることが挙げられる。様々なカルチャーに関する注釈が現れるため、注釈だけでも結構読みごたえがある。
この本には6つのテーマと3つの雑談が入っていて、それぞれ課題図書に沿って話が展開される。展開されていく話の中で様々な本や論文、サイトが紹介されていき、読んでみたいものが増えていく。この「読んでみたい本・文章」が増えていく感覚が、この本を読んでいく上での喜びになっていく。
日本の匿名掲示板に関する課題、墨子の思想、道徳とディープラーニング……過去と現在、そして未来を行き来しながら、話題は生み出され続ける。
この本を読んだ後、エミール・シオランの『生誕の災厄』を読んでみたくなった。最近新装版が出たらしいので、購入しておきたい。
一冊の本は、延期された自殺だ。(エミール・シオラン『生誕の災厄』)
なんというか、今の自分には頼もしい言葉に聞こえる。
「ディストピア的な世界/身体から逃れるような別のフィードバックの回路をつくり上げること」。流布しては廃れていくパワーワードを拾い上げ、錬成し、ある概念をつくり上げること。それはいつも人を元気に、活動的にする(少なくとも、私を)。
(江永泉,、木澤佐登志、ひでシス、役所暁『闇の自己啓発』カバー袖)
世界や身体から逃れ続ける・逃れられない結末を延期し続けていくことができればと思う。