コムギココメコ

備忘録と不備忘録を行ったり来たり

最近聴いて印象に残った曲(Black Country New Road、SPIRIT OF THE BEEHIVE、藤井風)

 様々な音楽を見つけることができた要因の一つに、個人ブログがあった。記事を見ておっとなったアーティストの曲を聴いて、琴線に触れたり触れなかったりする。

 ブログごとに紹介しているジャンルにはある程度偏りがあったため、自分と似たような偏りがあればジャンルの深堀りができるし、異なっていれば新しいジャンルに手を出すことができる。

 音楽的な素養が無いため、感覚的な話が多くなると思うが、私もブログに迷い込んできた、過去の私のような人のために印象に残った曲を記していきたい。

 

Black Country New Road『Opus』

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 2021年にリリースされたアルバム『For the first time』に収録。

 ギター・サックス・バイオリンがゆったりと奏であう静かなパートと、ギターを飲み込むように動くサックス、それに追従するバイオリンが印象的な動のパート。この静と動のコントラストの反復で8分を飽きさせないものにしている。途中から入ってくるボーカルも、静かな低音を響かせるところから始まり、最終的には啜り喚くかのように変化していく。

 特に動のパートの、焦燥感や疾走感をまき散らしていくバイオリンやサックスにやられてしまった。各楽器が火花を散らしているようなスリリングな音楽だと思う。

 Artgridというサイトの素材を組み合わせたリリックビデオも印象的。

 

SPIRIT OF THE BEEHIVE『IT MIGHT TAKE SOME TIME』

※点滅の激しい映像になります。ご注意ください。

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 2021年にリリースされたアルバム『ENTERTAINMENT, DEATH』に収録。

 サイケデリックなスープに浸かって煮崩れしてそうな曲調で、ボーカルの声も心なしかふやけているように思える。途中で曲を覆うように挿入される長い響きのシンセサイザーも気持ちいい。

 夜中とかのぽけっとした時間に聴くと、身体が溶けていくような感覚になれそうだ。電池が切れるような終わり方がちょっと不穏であるけれど。

 

藤井風『キラリ』

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  2021年リリース。

 街やラジオで聴いてハマっていく、という経験が久しぶりにできた曲。四つ打ちの気持ちよさがキャッチーなサビに向けて背中を押していくような感じ。

 少し落ち着かせるような2番のBメロからサビに向かって上昇していく声からの最後のサビ、最後のサビが終わったらすぐ撤収するような終わり方によって、テンションが高まった状態で耳が保たれる。