コムギココメコ

備忘録と不備忘録を行ったり来たり

第31回文学フリマと気持ち

11月22日(日)

 第31回文学フリマ東京に参加した。詳細については主宰しているサークルのブログに書いているので、是非そちらを読んでいただければと思う。

maisonlc.home.blog

 小説合同誌『メゾンの屋根裏』では『血をめぐって』と『なぞ太くんのなぞなぞ大冒険』という小説を書いた。

 『血をめぐって』は自分の経験が多く反映された結果、書いている途中でしんどくなる事態が何回か発生した。しかし書かずに考え続けるのはもっとしんどい。

 このブログの記事を書いているのは2021年1月だが、日に日にダウナーな気分になっていく時間が増えているように思える。外に耳を傾ければ不安ばかりが煽られ、内側では不安に煽られた精神がいまにもバランスを崩しそうだ。何もしないで考えていると精神が耐え切れなくなるので、文章を書き、自分を強化するために学び続ける。私は私を心配しているが、心配することしかできない。

 『なぞ太くんのなぞなぞ大冒険』は、自作のなぞなぞを小説内で消化するために作った。結果として、小説になぞなぞが挟まったものができあがった。

 『休日の重なり』という短歌冊子も頒布した。1年に1回アーカイブ的に短歌冊子を作っておくと、後々見返したときにどういう方向で短歌を作っていたのかが分かる。短歌冊子を作ることで、自分に一区切りつけることができるところも毎年出すことのメリットになっている。

 検温が実施され、インドカレー屋など食べ物・飲み物の出店が無くなり、近くのタリーズは休業するなど様々な違いが明確になった文学フリマは、サークル内の売り上げこそ昨年より落としたものの、無事に終わることができた。参加したメンバーも今のところ健康状態に問題は無い。いつもなら無事に始まることばかり意識が向いていたが、今年は無事に終わることばかり意識が向いていた。様々な違いはあれど、一番個人的に大きかった違いはその意識かもしれない。

 

komugikokomeko.booth.pm

 

 通販も行っているため、興味のある方がいらっしゃれば是非のぞいていただければ幸いである。

 

 不安が渦巻いている2021年1月、今後文学フリマに文学以外の事を考えないで参加できる日が来るのかは分からない。私たちのサークルは毎年秋の文学フリマ東京に出店しているが、秋になったら状況が落ち着いているかは全然分からない。私もあなたも、どうなっているのか全く分からない。

 生きることも、生き延びることも難しい中で過ごさなければならない。