コムギココメコ

備忘録と不備忘録を行ったり来たり

スキーに関するジンクス

1月15日(土)

 友人とスキーに行く予定だったが、状況を考慮してキャンセルした。

 たとえ風邪であろうとかかりたくはないし、風邪よりも感染力が強くいまいち全貌がはっきりしないものなら尚更かかりたくはない。混雑が予想される場所にはあまり行かないようにしているが、外出しないと気持ちが滅入ってくる。幸いではないが今の仕事が平日休みのため、カフェに行ってもあまり混んでいないという状況だけが作業や勉強の生命線になっている。

 数か月はマスクが手放せない状況で年末にマスクを3箱ほど買い、毎日1枚ずつ消費している。箱がすべてなくなる頃には春になっていて、私の状況も変化しているはずだ。

 スキーは数年前に1回だけ行ったことがあった。何回も転ぶしスピードが出て怖いしでかなり頭に血がのぼりつつ、なんとか初級者コースなら滑れるようになり、その次の週に職場で涙が止まらなくなり2か月ほど休職した。スキーに行った段階ではもうメンタルは壊れていて、感情のコントロールが効かなかったのもそのせいだと思う。

 友人間では「スキーに行くと休職する」というジンクスが冗談めいて話題に出ていて、そういう冗談として消費していくのはしんどい出来事への対処法として一定の効果があると思う。マイナスの歴史は記憶が追い付けないほど忘却するか、積極的に開示して消費しつくしてしまうしかない。

 スキーに対しては今のところマイナスの感情しかないため、ちゃんとメンタルが安定しているときに行ってせめてプラマイゼロまで戻しておきたかったが、また次の機会になった。

 

1月16日(日)

北村紗衣『批評の教室 ――チョウのように読み、ハチのように書く』を読み終えた。

 批評とまではいかなくても、書籍・アルバム・短歌などの感想文を書くときのヒントにならないかと思いながら読んだ。

 この本は「精読する」「分析する」「書く」の3ステップに関する詳細と、批評に対するディスカッションで構成されている。精読に関してはフレーズはよく聞くが、実際にどういった方法を取っていくと「精読」になるのかが具体的に示されていて参考になった。

 批評に関してはかなり時間と根気がいる作業なんだなという感想を少なからず抱いたのと、今は批評文を書きたい対象が無いため批評文を書くのはまだ先になりそうだ。感想文を書く際には手法を少しずつ取り入れていきたい。

 また、参考文献や批評に関する書籍などが文末で紹介されているのは個人的にうれしい。本を読むことで次に読む本の選択肢が広がると、本屋に行くのが楽しくなる。