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備忘録と不備忘録を行ったり来たり

2016年に聴いて良かったアルバム10選

 2016年も9回の裏を迎えたので、2016年に聴いたアルバムの中から個人的に良かったアルバムを10枚紹介したいと思う。今年は149枚のアルバムを買ったり借りたり無料ダウンロードしたり(製作者公認)した。数字を数字で例えると途端に分からなくなるのでやめましょう。ちなみに、2016年に出たアルバムではなく、私が2016年に聴いたアルバムなのでご了承いただきたい。また、以下のアルバムはすでに過去記事で紹介しているため、殿堂入り扱いとする。Youtubeを一緒に乗せるとわかりやすいが、動画も10個はると重くなりそうなので各々で調べてほしい。

 

【殿堂入り】

PLUS-TECH SQUEEZE BOX『CARTOOOM!』

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Clark『Totems Flare』

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スカート『CALL』

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Amon Tobin『Isam』

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The Avalanches『Since I Left You』

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 では一気に10枚紹介しよう。チェーケラ!!

(ランク王国だった)

 

Sparks『No. 1 In Heaven』

No.1 In Heaven

No.1 In Heaven

 

  1979年リリース。不気味な兄と派手な弟のコンビ。このアルバムはディスコティックだが、ディスコにしてはピコピコ加減が露骨。そこに女性と間違えるほどの高音で歌い上げるボーカルが入って、勢いのあるサウンドになっている。おすすめ曲は「Academy Award Performance」。

 

Creepy Nuts『たりないふたり

たりないふたり

たりないふたり

 

  2016年リリース。フリースタイルダンジョンでモンスターとして登場するR-指定とDJ松永のコンビ。韻と自意識と劣等感と悪意がごちゃ混ぜになった歌詞とかっこいいトラックが一体となり、中毒性が高い。来年はミニアルバムが出るらしい。おすすめ曲は「みんなちがって、みんないい。」。

 

北園みなみ「Never Let Me Go」

Never Let Me Go

Never Let Me Go

 

  2015年リリース。このアルバムは(おそらく)冬がコンセプトになっている。上質な曲が揃う中、特に「ひさんなクリスマス」は、タイトルからは想像しにくいカラッとした明るさを持った曲になっている。個人的には生涯聴いた曲TOP10に入ってくるくらい好きだ。これを聴きながら冬の街を歩いてみたくなる。おすすめ曲は「ひさんなクリスマス」。

  

Tortoise『Standards』

Standards

Standards

 

  2001年リリース。アメリカのポストロックバンドであるTortoiseのこのアルバムは、激しさと工夫があちこちにちりばめられた作品になっている。1曲めの「Seneca」ではまるで曲が2つあるかのような展開を見せる。バンドでここまでできるのかとビックリさせられるアルバム。おすすめ曲は「Seneca」。

 

クロージング落ちる空間『クロージング後の就寝室』

closingoutspace.bandcamp.com

 2015年リリース。いわゆるvaporwave(意味は各々調べてほしい)。「寝室に設置してある音楽再生システム B-M-S-L sound system で聴ける10曲(アルバムサイトより引用)」をコンセプトにしている。深夜にウトウトしているときのトリップ感覚が味わえる。いい夢が見られるかどうか分からないが、これを聴くとよく眠れるので睡眠導入(催眠導入)効果はあるのかもしれない。おすすめ曲は「B-M-S-L three」。

 

Oneohtrix Point Never『R Plus Seven』

R Plus Seven [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 6面デジパック / 国内盤 ] (BRC394)

R Plus Seven [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 6面デジパック / 国内盤 ] (BRC394)

 

  2013年リリース。いわゆるエレクトロニカにvaporwaveを付け足したような音楽だと個人的には思っている(確か他名義でvaporwaveをやってたような)。vaporwaveは胡散臭さが含まれたジャンルだが、このアルバムは荘厳さを感じさせる(特に1曲目)。私はこのアルバムを聴いて、なぜか教育テレビなどで映る生物の映像を思い出した。奇妙だけど美しいアルバムを聴きたい方におすすめ。おすすめ曲は「Americans」。

 

Riow Arai『Mind Edit』

Mind Edit

Mind Edit

 

  2003年リリース。ジャケットが示す通り、ビートがぶつ切りになって新しいビートを作っている。いわゆるブレイクビーツ(意味は各々調べてください)。「これがメロディ!」と主張するメロディはなくビートがメインだが、飽きることもなく、かなり聴きごたえがあるアルバム。おすすめ曲は「Undulation」。

 

くるり「THE PIER」

THE PIER (通常盤)

THE PIER (通常盤)

 

  2014年リリース。くるりはアルバムごと音楽性がくるりと変わるが、今回は異国感のあるアルバムになっている。冒頭のインスト曲「2034」から「しゃぼんがぼんぼん」までの、ほぼノンストップで繰り出される6曲はお見事としか言いようがない。いろんなテイストの曲が流れるが、最後は「There is (always light)」でしっかり締めてくれるので安心。おすすめ曲は「Liberty & Gravity」。

 

石野卓球『LUNATIQUE』

LUNATIQUE

LUNATIQUE

 

  2016年リリース。6年ぶりに出たアルバム。石野卓球比では少し遅めのBPMで、ゆったりと展開を変えながら進んでいくテクノになっている。全ての曲が5分以上で、テクノをあまり聴かない方は長くて飽きるかもと思うかもしれないが、先述した通り、ゆっくりと音が変わっていくので飽きずに頭をゆっくりと振れる。ジャケットも官能的。おすすめ曲は「Fena-Tekk」。

 

Clark『Clark』

  2014年リリース。個人的には1番好きなアーティスト。いわゆるエレクトロニカ。少し不気味なジャケットが印象的。今までのアルバムを合わせたようなこのアルバムは、自身の名前を付けるにふさわしい内容となっている。4つ打ちが主体だがドラマチックな展開で、まるで天気が目まぐるしく変わっていくようなイメージを覚える。おすすめ曲は「Sodium Trimmers」。

 

 以上が2016年に聴いて良かったアルバム10選だ。来年もどんなアルバムに出会えるか楽しみでしょうがない。2017年へ無事に着地できるよう祈っています。

 今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いします。